滋賀大学 令和6年度(2024年度)入学者選抜要項
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4.履修科目の概要 −61−中学校,高等学校の家庭科でこれらの指導に対応できる専門的・総合的実践力を備えた家庭科教員の養成を目指しています。主な教育・研究分野としては,家庭経営学,食物学,被服学,住居学,保育学,家庭科教育学などがあります。初等教育コースでは,子どもの生活を理解し,家庭科を得意とする小学校教員の育成を目指します。中等教育コースでは,家庭科教育に優れた指導力を持つ中学校・高等学校教員の育成を目的とします。 ⑰中等教育コース 英語専攻 グローバル化の推進のために英語教育全般の質的変換がはかられるなかで,確かな英語力と英語指導力を兼ね備えた教員が求められています。本専攻では中学校・高等学校の英語教員に求められる専門知識と教育に対する広い視野と高い問題意識をもち,中等教育におけるカリキュラムや教材を開発し,生徒の実態に即した指導プランを構想し実践することのできる教員の養成を目指します。専門分野としては,英語学・英米文学・英語教育があります。英語という言語,及び英語圏の文化・文学に対する専門的な知識と理解,優れた教授法を身に付けた,実践的な指導力をもつ教員の養成を目的としています。 ⑱障害児教育コース 障害児教育専攻 知的障害,肢体不自由,病弱及び自閉スペクトラム症,LD,AD/HD等の発達障害のある子どもたちに携わる教員の養成を目指しています。その教育の場は,特別支援学校(養護学校等),特別支援学級,通常学級に広がっています。また,地域での生活,就学前保育・教育,卒業後の生活や就労の保障など地域での一貫した取り組みが重要になっています。そのため本専攻では,障害児教育,障害児心理,障害児病理,障害児福祉の分野について総合的に学べるカリキュラムを用意しています。 教育課程は,全学共通の教養教育科目と本学部の専門教育科目からなります。 教養教育科目は,「大学入門科目」「全学共通教養科目」「外国語科目」「体育科目」から構成されています。大学入門科目は,「大学入門セミナー」など4科目からなり大学で学習するにあたり必要な基本的スキルと心構えを身に付けます。全学共通教養科目は,ヒューマニティーズ,サイエンス,クリエーティブ・スタディーズの3分野に多彩で魅力的な科目が開講され,幅広い知識と視野から物事を考える能力を養います。外国語科目は,異文化理解とコミュニケーション能力の育成を,体育科目は,体力づくりや身体管理について学びます。 専門科目は「教員養成基本カリキュラム」「教育参加カリキュラム」「得意分野育成カリキュラム」から構成されています。教員養成基本カリキュラムは,共通教職科目,初等教科内容学と初等教科教育学などからなり,各種教員免許の取得に共通して必要な科目を履修して学校教員としての基礎を身に付けます。教育参加カリキュラムは,教育実習プログラムと教育体験プログラムからなり,実践的な能力の育成のために,子どもとのふれあいや,授業だけでない子どもの学びを理解し作り上げる体験を重視するとともに,教育現場における体験を大学における学習に結びつけるプログラムです。得意分野育成カリキュラムは,各専攻の専門科目で,学問的な見識を身に付けるとともに,学校教育における指導力に結びつけることを目標としています。 さらに,GIGAスクール構想を踏まえ,Society5.0時代に活躍する新しいタイプの教師の養成を目指す取り組みとして「教育データサイエンティスト」養成プログラムを実施しています。 また,少人数教育により学生の主体的な学習を促し,卒業論文等を作成する過程を重視しています。 卒業生には,「学士(教育)」の学位が与えられるとともに,卒業に必要な単位を修得することにより次の表に示す教員免許状が取得できます。さらに,必要な単位を修得することにより次の表に示す種々の教員免許状が取得できます。所属専攻以外の学校種や教科の免許状の取得も可能です。 教育職員免許状以外に,次の表に示す社会教育主事の基礎資格,学校図書館司書教諭の所要資格が取得できる授業科目が用意されており,それらの科目を修得することによって資格取得のための試験・講習の一部が免除されます。

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