滋賀大学 令和6年度(2024年度)入学者選抜要項
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2.学部概要 (1) 3専攻 −63−本学部には,児童・生徒の発達段階に応じて,初等教育,中等教育,障害児教育及び幼児教育を行うとともに,学部における児童・生徒及び幼児の教育に関する研究に協力し,学生の教育実習の実施に協力することを目的として,附属幼稚園,附属小学校,附属中学校,附属特別支援学校を設置しています。 本学部は,旧制の彦根高等商業学校を前身校とし,実業界を中心として各界に多数の人材を送ってきました。キャンパスは彦根城天守閣のそびえる緑豊かな城山のふもとにあり,琵琶湖まで徒歩10分の距離にあります。美しい自然と豊かな文化・歴史環境に恵まれて,勉学やスポーツなどに取り組むのに絶好の場所にあります。またそうした環境にありながら,最寄りの彦根駅からは京都や大阪,あるいは岐阜や愛知への交通の便もよいところが魅力といえます。 本学部(総合経済学科)では,いわゆる経済学や経営学のほか,それらと深く関わりのある法学,社会学,心理学などを学ぶことができます。1・2年次には専門の基礎となる科目などを幅広く学び,そののち3年次進級時に経済専攻,経営専攻,社会システム専攻のいずれかを選択し,それぞれの分野について専門的に学んでいきます。 本学部には昼間主コースだけでなく夜間主コースも設けられています。夜間主コースは平成29年4月からフレックス制に移行しました。昼夜(1日7時限)いずれの時間帯の授業でも,自己のキャリア形成プラン・ライフプランに応じた学習計画に基づいて,ほぼ制限なく履修が可能となっています。 ①経済専攻 経済活動は,私たちの暮らしや社会の営みや国際関係にとって切り離すことのできない重要な役割を果たしています。経済専攻は,彦根高等商業学校設立以来最も長い学問的蓄積のある分野の一つとして,複雑な経済活動を,理論・歴史・制度・政策といった諸側面から多面的・総合的に分析しています。具体的には,経済社会の仕組みをマクロ的にあるいはミクロ的に捉えたり,経済社会全体の構造を分析する諸理論を学び,市場経済や政府部門の経済活動や経済政策を,国際的な枠組みで捉えたり国際的な比較も交えて分析することを学びます。さらに,過去から現代に至る経済活動の発展を歴史的に捉える学問を学びます。 1980年代以降の金融自由化・国際化を背景に,①デリバティブ,証券化商品等の高度なリスク管理を可能とする複雑な金融商品の登場,②電子金融取引の急速な発展,③ヘッジファンドや再生ファンド等の投資ファンドの急速な普及など,いわゆる「金融革命」が進行しました。 ファイナンスは,企業や家計が行う資金の調達と運用に関する総合的な学問分野であり,現代証券投資理論,金融工学,金融市場の実証分析,契約理論等の最新の学問分野を含んでいます。企業が資金を調達する際には「株式発行,社債発行,銀行借入等に如何に割り当てれば調達費用とリスク管理の観点から最適となるか」を考える必要があります。また,金融機関・企業が資金を運用するに際しては,「企業向け貸出,株式,債券等に如何に配分すれば運用収益とリスク管理の観点から最適となるか」に加え,「個々の運用対象案件である貸出先企業,株式,債券が投資するに値するか」を評価,判断しなければなりません。こうした問題を解こうとすると,マクロ経済情勢,金融市場等を総合的に分析する必要が生じます。 経済専攻では,これらの多様な学問を系統的に習得できるよう,経済学の基礎理論をまずしっかり身に付け,順次各部門の専門科目へ進み,複雑な経済現象を総合的に分析・判断できる経済人へと成長していけるようにカリキュラムが組まれています。激動の日本経済・世界経済の中で活躍しようとする学生諸君にグローバルな視野と専門的な経済知識の涵養を約束するのが経済専攻です。 7.附属学校園 1.立 地 経 済 学 部

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