滋賀大学 令和6年度(2024年度)入学者選抜要項
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3.卒 業 4.卒業生の活動 5.諸施設の事業と利用 −65−本学部は,国立大学法人の経済学部としては規模の大きい約70名の教員スタッフを有し,その専門分野も多様です。この恵まれた環境を活かし,幅広い教養や深い専門知識に加え国際的視野やデータサイエンスに関する知識なども身につけていただけるように,とても柔軟な教育システムを採用しています。ほとんどすべての科目や演習は,どの専攻の学生でも履修することが可能です。 グローバル・コースやデータサイエンス・コースなどの特別プログラムも用意しています。グローバル・コースでは,留学生とのグループディスカッションや共同研究,英語による専門科目の履修を通じてグローバルスペシャリストを目指します。データサイエンス・コースでは,数理・データサイエンス・AIの知識を経済・経営分野で実践的に活用できるデータサイエンティストを目指します。 学生の多様な関心や,入学後の学習・進路希望の変化にも柔軟に対応しうる総合的な教育システムとなっています。 いずれの専攻に属した場合でも,本学部の卒業生には,「学士(経済学)」の学位が授与されます。 卒業生は,旧制彦根高等商業学校時代からの100年の伝統を受け継ぎ,各方面で活躍しています。大多数の者は,金融・保険・商業・製造業等を中心に全国的規模で経済界に進出し活躍しています。また,官公庁・教育界・学界へも進出しています。 なお,本学には大学院経済学研究科博士前期課程(経済学専攻,経営学専攻及び経営分析学専攻(設置申請中。変更になることがあります。))及び博士後期課程(経済経営リスク専攻)が設置されており,学部卒業後,進学の道が開かれています。 (1) 「滋賀大学経済経営研究所」は,2020(令和2)年4月,附属リスク研究センターと統合し,新しい戦略的教育研究を展開する拠点として再出発しました。統合後の名称は,旧制彦根高等商業学校以来の伝統を持ち,多くの人が慣れ親しんだ組織名称「経済経営研究所」をそのまま継承しました。 新しい経済経営研究所は,以下の3つの部門における研究の推進とその成果の公開を事業の中心とし,それらを教育に還元するとともに,社会の発展に貢献します。 ①リスク研究部門:附属リスク研究センターの使命と実績を継承しつつ,データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターとの連携を図り,多様な領域分野において,高度なデータ分析に基づく実証研究を推進します。 ②先端研究部門:経済・経営を中心に広範な学術領域の先端研究を推進します。 ③未来社会研究部門:〈創発研究班〉と〈未来パラダイム研究班〉を配置,大きな変化が予想される未来社会に向けて,学問パラダイム,人々の認識や価値,社会の仕組みなどについての内省と変革につながる気配や関心を育みながら,理論的・実証的研究を推進します。 これらの研究活動のプロセスとして,セミナー・ワークショップ・講演会等を開催し,アウトプットとして,従来の『ディスカッションペーパー』『ワーキングペーパー』『彦根論叢』『滋賀大学経済学部研究年報』『滋賀大学経済学部研究叢書』に加え,柔軟性を持つリーフレットやブックレットの出版も行います。 セミナーやワークショップは,学生の皆さんも参加することが可能ですし,教員の研究論文は,「滋賀大学学術情報リポジトリ」を通して読んで頂くことができます。さらに,夏休みには「学生懸賞論文」の募集もあり,みなさんの普段の研究成果をためすこともできます。 また,「しがだい資料展示コーナー」では,教員の研究成果を分かりやすい形で展示し,企画展として,学内外の人たちがいつでも見られるようにしています。 (2) 「滋賀大学経済学部附属史料館」は,主に現在の滋賀県(かつての近江国)の社会,文化,経済,経営に関する歴史資料(史料)の調査・収集と整理・保管と公開を担う本学部の附属施設です。収蔵史資料には,①国宝・重要文化財に指定されている中世史料,近世から近代にかけての近江商人や村方や町方の史料,近現代の近江商人系企業史料と,②近江商人の行商用具(2) 柔軟な教育システム

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