滋賀大学 令和6年度(2024年度)入学者選抜要項
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−66−や「琉球貿易図屏風」などの民俗資料があります。収蔵史資料は,学部生や大学院生は申請手続きをすればその閲覧ができますし,それらの一部は,常設展示や春秋年2回の企画展示で随時公開しています。また,収蔵史資料をめぐる研究に用いる歴史関係の図書や雑誌を配架して閲覧に提供し,収蔵史資料を活用した研究の成果は,本館が編集する逐次刊行物『研究紀要』や『収蔵史料目録』をとおして発表しています。本施設では,史料(古文書)の閲覧,展示の観覧,図書などの閲覧ができます。 本学部は,経済学部と同じく彦根キャンパスにあります。キャンパスの隣には,国宝指定の現存天守を持つ五城の1つである彦根城があります。また,日本最大の湖である琵琶湖まで徒歩10分程度です。どちらも校舎から眺めることができ,歴史と自然を感じながら,学問に打ち込むことができるでしょう。 本学部は,データサイエンス学科の1学科で構成されています。データサイエンスは,ビッグデータから重要な知見を導くための学問領域です。本学部は,日本で初めて2017年に創設されたデータサイエンスを専門的に学ぶための学部です。 情報通信技術の進展によって,社会の様々な分野でビッグデータと言われる多種多様で膨大な量のデータが集積され,その活用による付加価値の創出が大きな課題となっています。本学部が育成する人材は,ビジネス,教育,医療,自然科学など多様な領域のデータを扱い,統計科学や情報科学の知識とスキルによって,ビッグデータに秘められた知見を見つけだし,価値を創造するデータサイエンティストです。データサイエンティストは,データ活用によって社会の最適な意思決定を支える新たな人材です。 情報・統計・応用に関する専門教員を配置し,日本におけるデータサイエンス教育・研究の中核的大学になることを目指しています。長い間企業でデータサイエンスを実践していた教員もおり,企業や自治体の実際のデータを用いた実践的な演習を重視した教育をおこなっています。 本学部の卒業生には,「学士(データサイエンス)」の学位が授与されます。 本学部では,所定の単位を修得することにより,社会調査士とSAS Academic Specializationの資格を取得することが可能です。また,情報処理技術者試験(基本情報技術者試験,応用情報技術者試験),統計検定(準1級,2級),品質管理検定(2級)の高い合格率を見込めるカリキュラムを提供します。 データを正しく管理し,的確に分析できる人材は,政策・経営戦略の立案を始め,顧客満足度の把握,財務管理,商品開発といったビジネスや組織運営のさまざまな場面で需要が高く,最適な意思決定を支える人材として,官民すべての現場での活躍が目指せます。本学部卒業生は,コンサルティング業として様々なデータサイエンスの手法を駆使して各種問題を解決したり,事業会社(製造業,金融業,小売業,運輸業など)に属して所属企業の課題解決を行ったり,官公庁に属してエビデンスに基づく政策立案(EBPM, Evidence Based Policy Making)を行ったりなど,幅広い就職先で活躍しています。また,博士前期課程に進学しさらに専門的なデータサイエンスのスキルを習得したり,自らベンチャーを起業して社会に貢献したりするなど,様々な道が開かれています。 なお,3期生の進学・就職率は97%であり,進路としては次のとおりでした。 1.立 地 2.学部概要 3.卒 業 4.資格取得 5.卒業後の進路 データサイエンス学部

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