長崎県立大学 CAMPUS GUIDE BOOK 2025
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情報セキュリティ分野に興味を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境高校での研究課題をきっかけに興味を持った情報セキュリティ分野について、より専門的に学べる大学を探す中で、この大学のことを知りました。4年制大学で初の情報セキュリティ専門の学科で、他の情報系学科より多くの情報セキュリティについて学べることが決め手になりました。自分と同じように、情報セキュリティ分野に興味がある仲間たちと出会えたことです。高校生の頃は、周りにそういった人がほとんどいなかったので、一人で調べたり作業したりすることが中心でした。この学科では学生同士で意見を共有したり、協働で作業したりする機会が豊富で、異なる視点からもヒントを得て学ぶことができています。情報セキュリティの専門家として、サイバー攻撃やデータ侵害から組織を守り、ユーザーのプライバシーを確保するために技術と知識を発揮したいです。また、セキュリティ教育や意識向上の活動にも力を入れ、サイバーセキュリティの重要性を広く社会に周知していきたいです。私の研究室では、光論理ゲートで構成する光暗号回路の実装方式を提案し、提案方式を基に作製した光回路チップの動作検証を行っています (NTT, 文教大学, 群馬大学 との共同研究)。耐量子計算機暗号の研究では、QR-UOVという電子署名方式について研究し、そのソフトウェア実装の性能評価を行い、NIST(米国標準技術研究所)の耐量子計算機暗号の公募に応募しました (NTT, 東京大学, 九州大学 との共同研究)。[専門分野][主要担当科目][学現代社会では、ほとんどの通信に何らかの暗号技術が利用されています。10年前にはWorld Wide Webのデータ転送の70%が平文を直接送る HTTPプロトコルを利用していましたが、現在では99%が暗号認証機能を持つHTTPSプロトコルを利用しています。また、この10年で暗号資産(仮想通貨)の時価総額は国家予算を超える規模となり、その開発者は何兆円もの個人資産を形成しました。暗号の研究成果が既に社会を駆動する原動力となっています。星野 文学 教授位]コンピュータ基礎領域、暗号学情報理論、データ構造とアルゴリズム博士(理学)情報システム学部 情報セキュリティ学科 4年宮﨑 瑛輔 さん兵庫県 出身研究内容ピックアップ情報セキュリティ学科54Research content pick-up!なぜこの学科を選びましたか?長崎県立大学に進学して良かったことは?将来の目標や夢は?研究内容社会との関わりや影響について暗号設計、実装、安全性解析など研究テーマInterview

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