東京工業大学 入学案内2017
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第1類自然科学や数学、情報を学びたい!自らを取り巻く自然界の原理に関心を持ち、筋道や法則を探究する「理学」。理学を探究する理学院に属する数学系、物理学系、化学系、地球惑星科学系および情報理工学院に属する数理・計算科学系の5つの系は、分子・原子等のミクロの世界から、地球の仕組みや宇宙に至るまで、あらゆる現象の根幹に潜む法則、美しき原理を求め、未知なる問いに日々挑戦し続けています。第1類で学修する学生は、2年目からは5つの系のいずれかに所属します。自然科学の基礎を学んだうえで、より専門的な知識を深めていくのです。また、4年目には各自研究室に所属し、特定課題研究を行います。卒業後の進路については、学士課程学生のほとんどが大学院に進み、主な就職先は大手電機メーカー、IT関連、製造業、金融、保険、また高校教諭等多様です。博士後期課程修了者には研究者になる人も多くいます。美しき原理の世界を探究する類の特徴2年目に進むことができる学院・系理学院数学系物理学系化学系地球惑星科学系情報理工学院数理・計算科学系理学の「理」は「物事の筋道・ことわり」という意味があります。これをとことん追究するのが理学の本領です。「役に立つ」「必要とされている」ことが目的ではありません。自然界のあらゆる現象に興味を持ち、ひたむきに研究に打ち込む姿勢が大切です。時には、何日も続けて測定・観測したり、一つの方程式の解を求めてノートを使い切ったりすることも。「未知への飽くなき好奇心」と「真理を追究し続ける粘り強さ」、これが第1類のキーフレーズです。理学研究のイメージPOINT 1物事の筋道をとことん追究東工大は世界最高峰の性能を持つスーパーコンピュータTSUBAME2.5を運用していますが、その開発は数理・計算科学系担当の松岡聡教授が主導しています。気象・海洋のシミュレーション、バイオ分野の遺伝子解析、計算化学、機械学習等、数多くの分野の学生や研究者により活用されています。また、毎年開催されている「スーパーコンピューティングコンテスト」は、高校生が参加対象となっており、実際にTSUBAME2.5に触れることも可能です。TSUBAME2.5スパコンPOINT 2TSUBAME2.5先ず“類”より始めよ――。最初は漠然とでも構わないので、自分自身が「知りたい!」「おもしろい!」と思える分野を探してみてください。「これからどの分野の学問を究めていこうか」。この問いに答えることは、大学生にとっても容易ではありません。分野それぞれの基礎さえも本格的に習っていない、高校生にとってはなおさらでしょう。そこで本学では、教育する学問領域を7つの類に分け、類別に入試を実施しています。これにより学生は、1年目に理工系や文系の多様な教養科目を中心に幅広く学修したうえで、2年目に自分の選んだ類と対応する学院・系に進むことになります。つまり、1年間かけて知識や経験を培いながら、進路についてじっくりと考えることができるのです。東工大の7つの類1年目の学修10

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