東京工業大学 入学案内2017
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理学院School of Science【講義科目】無機化学/量子化学/有機化学/基礎分析化学/化学統計熱力学/反応物理化学/地球化学/化学計測学/光化学/結晶化学/固体化学/物性化学/分子構造学/有機構造化学/天然物化学/有機反応論/合成有機化学/安全の化学/化学数学【演習科目】有機化学演習/無機化学演習/基礎分析化学演習/量子化学演習/化学統計熱力学演習/反応物理化学序論演習【実験・実習科目】物理化学基礎実験/物理化学総合実験/無機・分析化学基礎実験/無機・分析化学総合実験/有機化学基礎実験/有機化学総合実験/コンピュータ実習化学は原子から生命体までを対象として、それらの織りなす物質世界、生命世界を精緻に探究する学問です。化学系では、自然界における化学現象の基本原理を学ぶとともに、社会に大きく貢献する先端的化学に貢献できる能力を身に付けます。カリキュラムでは、幅広い専門知識を修得するため、必修科目として物理化学、無機・分析化学、有機化学分野の基礎的内容を講義科目として設置。これらを基盤として、高度な専門的知識、課題解決能力、解析力、洞察力を修得し、単なる知識の修得に止まらず、自由な発想で化学を通して豊かな社会に寄与できる人材の養成を目指しています。物質の構造・反応・性質等を原子・分子の原理に基づいて理解し、 人類の未来に貢献する学問。分子の構造を探り、また新しい物質の創生を目指すこと、及び原子・分子とその集団の示す新しい特性や反応性の本質を解明することを研究における二本の柱としています。取り扱う研究分野は、無機化学、錯体化学、触媒化学、光化学、人工光合成、ナノ材料、分析化学、溶液化学、材料科学、固体化学、化学結晶学、有機化学、有機合成化学、有機金属化学、天然物化学、酵素化学、有機元素化学、超分子化学、物理有機化学、構造有機化学、物理化学、量子化学、反応動力学、構造化学、分子分光学、レーザー化学、単分子の電子物性、イオン液体、エネルギー変換、電気化学、光物性、新物性開拓、固体光物性、地球化学、地球熱学、計算物質科学等多岐にわたります。研究内容主な授業科目化学系 Department of Chemistry受入可能人数は、第1類から44名です。地球惑星科学系 Department of Earth and Planetary Sciences受入可能人数は、第1類から32名です。【講義科目】地球惑星物理学序論/地球惑星物質学序論/惑星科学序論/地球史概論/宇宙地球化学/火山学/地球物質学/惑星天文学/生物地球科学/地球と生命/太陽地球系物理学/地球惑星ダイナミクス/数値地球惑星科学/地惑実験学/力学(地惑)/電磁気学(地惑)/熱力学(地惑)/無機化学(地惑)/量子力学(地惑)/統計力学(地惑)/流体力学(地惑)【演習科目】力学(地惑)/電磁気学(地惑)/熱力学(地惑)/数値地球惑星科学/地惑巡検【実験科目】地惑巡検/地惑実験(野外実習・物理計測・岩石学・地球化学)/地球物質学実験私たち人類にとってかけがえのない生活の場である地球。地球惑星科学は、地球はどのようにして生まれたのか、これから地球はどうなっていくのか等の問いに対して答えを求めていく学問です。地球惑星科学系では、地球深部から、大陸、海洋、大気、さらに惑星、宇宙を領域として、あらゆる科学的手段を用いて答えを求めていきます。地球・惑星・宇宙の諸現象を理解するために必要な基本的学力を身に付け、地球の未来とそれに関わる人類の発展に貢献できる人材の育成を目指しています。地球惑星科学がカバーする学問分野は多岐にわたり、相互に関連し合っているため、幅広い視野を持って学ぶことが可能です。地球・惑星・宇宙の科学的研究を行い、複雑な自然現象を解明し人類の発展に寄与することが目標。地球惑星科学の研究対象は地球だけにとどまらず、私たちの太陽系全体や、さらには太陽系外の惑星系から生命までを含む、広大な時空間に及ぶ複雑な自然現象です。地球惑星科学系では、地球生命の誕生・進化に関わる物理・化学条件の研究等新たな分野も創り出しつつ、相互に協力しながら世界トップレベルの研究を進めています。例えば太陽系・太陽系外天体の形成メカニズムの解明に向けて計算機シミュレーションや天文観測、隕石の化学分析等を行っています。天体内部を実験室で再現する超高温高圧実験や、野外地質調査、同位体の精密分析等により、地球や惑星を構成する物質とその進化を解明します。また、人工衛星探査によって地球・月・惑星系の電磁場や宇宙空間プラズマ等の物理学的現象を研究しています。研究内容主な授業科目二酸化炭素を資源化する人工光合成について研究。二酸化炭素を光触媒を用いて還元・資源化する、人工光合成と呼ばれる研究をしていますが、この研究が完成すれば、太陽光エネルギーで二酸化炭素を還元し、燃料へと再生する夢のような技術に発展する可能性があります。大学の研究室で、実用化が視野に入るレベルまで基礎研究を発展させ、その後、企業や国家機関で人工光合成技術を社会へと組み込めるよう貢献していきたいと考えています。中田 明伸 さん 博士3年東工大「知識の箱」小惑星ベスタがいつどのように形成され、進化してきたのかを解明。火星と木星の間にある小惑星ベスタの、約45億年前の情報を知ることが魅力で、最先端の化学実験を自らの手で行い、未知のデータを得ることができることに楽しさを感じています。地球惑星科学を多くの人に知ってもらいたい、女性研究者も増えてほしいという思いがあるので、アウトリーチ活動に積極的に参加し、多くの一般の方との触れあいも大切にしていきたいです。鏡味 沙耶 さん 博士1年東工大「知識の箱」17

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