東京工業大学 入学案内2017
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工学院School of Engineering「工学院」その学びが目指す未来とは?「工学院」で学ぶ魅力がある。岩附 信行 教授工学院長「工学院」で知る。一流の知識に触れる。工学は、人類を幸せにするための枠組である「文明」に貢献する学問です。工学院は、機械系、システム制御系、電気電子系、情報通信系、経営工学系の5つの系と、その先の大学院課程からなり、人の生活が豊かで快適なものとなるための工学技術を学び、さらにそれらを進化させていく研究活動を体験します。そこで得られる成果は、未来の人類社会に大きく貢献するでしょう。例えば、地球温暖化を阻止できる再生/省エネルギー技術、少子高齢社会を支える実用的な介護ロボットや人の機能補完のためのアシストロボット、脳機能と身体のダイナミクスを考慮した機器や人間そのものの制御、人の五感を活用できる革新的なインターフェース機器や情報通信網等、さまざまな先進技術の開発につながると考えられます。工学は、さまざまな先進技術の開発を通して未来の人類社会への貢献を目指します。福祉機器やIT機器等、生活空間で用いられるものから、ロケット、ロボット等、宇宙空間、高度医療現場での最先端機器まで、それらの要素からシステム全体の開発、生産管理、企業経営に至るまで、文明を支える「ものづくり」を学ぶことができます。文明を支える幅広い分野の「ものづくり」を学ぶことができます。斬新な発想力と実践力を培うために、元祖ロボコンの「国際デザインコンテスト」をはじめとして、「独創機械設計」「ゑれきてるコンテスト」等、所属各系で実績のある創造性育成科目が用意されており、創造性を楽しく身に付けることができます。楽しみながら創造性が身に付く、さまざまな実習を用意。エネルギー、エンジニアリングデザイン、ライフエンジニアリング、原子核工学等、多くの学問領域を融合・進化させて新たな領域を創り出す、融合系コースの大学院課程すべてへの進学経路が用意されており、技術者としての幅広い将来設計が可能です。所属各系だけでない幅広い大学院課程へ進学できます。機械系 Department of Mechanical Engineering受入可能人数は、第4類から144名です。研究内容主な授業科目吉村 昇三 さん 修士1年東工大「知識の箱」【講義科目】工業力学/材料力学/材料強度学(機械)/熱力学(機械)/エネルギー変換工学/基礎流体力学/実在流体力学/機械力学/振動解析学/機械システム学/機械要素及び機械製図/複素関数論/ベクトル解析/ロボット機構学/モデリングと制御/マイクロ・ナノ加工基礎/精密測定学/メカトロニクス工学(機械)/加工学概論/宇宙開発工学/原子核工学概論/自動車技術/生体工学基礎/デザイン工学【演習科目】基礎数値計算法/応用数値計算法/機械設計製図基礎/信号処理基礎/スペクトル解析【実験・実習科目】機械系応用実験/機械システムデザイン/機械システム開発プロジェクト/オフキャンパスプロジェクト/宇宙システムプロジェクト機械系では、「工業力学」、「材料力学」、「熱力学」、「基礎流体力学」、「機械力学」、「機械要素及び機械製図」等の必修科目を通じて、機械システムの動作を解析し、さらにそれらを統合し新たな機械を創出するための知識を学修します。また、必修科目に加え、制御・ロボット・メカトロニクス、精密工学、機械設計、加工・生産・材料、医用生体・福祉工学、デザイン工学、宇宙工学等、幅広い領域を研究対象としています。様々な現象を理論的に解析する能力を身に付けるだけでなく、これらを応用して、工学的諸課題を解決し、環境と人類との調和をなす革新的な機械システムを提案できる人材を養成することを目的としています。新たな現象、原理、方法を発見し、環境と人類との調和をなす新しい機械を創造する学問。人の生活を豊かにする創造的かつ生産的な「ものつくり」に関わる幅広い領域を研究対象としています。そのスケールは指先に載るマイクロマシンから宇宙空間における宇宙ステーションにまで拡がり、研究分野は機械を動かすためのエネルギー、機械を構成する材料とその加工法、機械を操るためのセンシング・制御等、多岐にわたります。具体的には、自動車、燃料電池、ロボット、福祉機器、人工衛星、航空機、ロケット等を対象とし、高度化、高効率化に向けた新たな技術開発と、これらを人の生活に役立てるための社会実装を目指しています。また、人が使いやすい機械を創るために、人の行動計測や感性に基づいた機械設計にも取り組んでいます。このように、工学的課題を物理現象の学理と実践的な工学手法に基づいて解決し、環境と人類との調和をなす革新的な機械システムを創出する研究に取り組んでいます。機械の設計・製作を通して問題解決の面白さを学んだ。学生の創造性を伸ばす授業では、数人のグループに分かれて機械の設計・製作を行います。その過程では数々の困難がありましたが、班員の助け等により、直面する問題を解決するという面白さを感じることができ、重要な経験となったと思います。そこで学んだことを活かし、将来は、人々の手助けとなるような機械を設計・製作できるエンジニアになりたいと思っています。リチウム電池X線計測3Dパイプ曲げ加工機19

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