東京工業大学 入学案内2017
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これからのビジネスがここから生まれる!! 「東工大発ベンチャー」東工大が認定したベンチャー企業に与えられる称号が「東工大発ベンチャー」。学生が創業した企業や、本学の技術や知財を活用した企業に授与されます。Vol.3東工大発技術の活用事例「株式会社 ハイボット」おせっかいな問題集『ATLS』「株式会社 forEst」本学の世界最先端のロボティックス技術を活用し、水道管、ガス管等の社会インフラの点検、災害レスキュー、福祉介護等、様々な特殊環境で活躍するロボットを開発・製造。また、ロボットの性能向上に不可欠な各種コンポーネンツも開発しています。本学の大学院生が創業した、タブレット端末で使えるデジタル参考書の開発会社。高校生一人ひとりに対して“あなたにおすすめの問題”を提案する「おせっかいな問題集 ATLS」を開発し、第10回日本e-Learning大賞でデジタル参考書部門賞を受賞しています。研究内容主な授業科目融合理工学系受入可能人数は、第4類から17名、第6類から28名です。若林 一貴 さん 博士3年東工大「知識の箱」【講義科目】[数理基礎科目]常微分方程式と物理現象/線形システム論/偏微分方程式と物理現象/統計とデータ解析[工学基礎科目等]工学計測基礎/固体・構造力学基礎/生物工学基礎/流体工学基礎/反応工学基礎/材料物性工学基礎/電気・磁気工学基礎/国際開発共創概論/資源・エネルギー工学概論/社会環境政策概論/地球・地域生態学概論/エンジニアリングデザイン概論/原子核工学概論【演習科目】システムデザインプロジェクト/社会デザインプロジェクト/プロジェクトマネジメント【実験科目】融合理工学実験A/融合理工学実験B融合理工学は、理工学の体系を俯瞰的に理解しながらその枠にとらわれず、国際社会全体が抱える複合的問題の解決に寄与するための超域的学問。融合理工学系では、化学工学、機械工学、電気・通信工学、土木工学、生物工学、さらには環境政策・計画学、応用経済学、社会学、翻訳学、応用言語学までを包含した広い分野を融合し、単なる知識に留まらない社会における実践的な能力を修得します。具体的には、社会で求められる新たな技術・価値・概念の創出に貢献できる能力(問題設定能力、問題解決能力、創造的思考力・実行力)、異分野技術者とグローバルな視野を持って共創力を発揮できるコミュニケーション能力、複合的・大型プロジェクトや組織を動かすマネジメント能力を備えたグローバル人材の育成を目的としています。理工学の知識を超域的に駆使して国際社会全体が抱える複合的問題を解決し科学技術の新たな地平を拓く。現代グローバル社会の様々な問題解決のためには、理工学系の知見と人文・社会科学系の知見を融合し、実態やニーズの把握に基づき解決策をデザインするアプローチが不可欠です。同時に、対象を俯瞰的・統合的に捉えるグローバル(マクロ)な視野と細部を分解的に捉えるミクロ的視野を踏まえた研究活動も不可欠です。こうした点を踏まえ融合理工学系では、地球・都市の異常気象の解明・対策、持続的開発や循環型社会実現のための環境政策・計画研究、天然資源や再生資源を活用した環境浄化やリサイクル技術、国際ロジスティクスとインフラ整備政策、プロジェクト・マネジメント、デザイン思考に基づくエンジニアリングの実践、コミュニケ-ション技術やその言語的・社会学的研究、さらには高度な総合的技術体系である原子力工学等、多様な分野について多様な主体との連携に基づく問題解決志向の研究を展開しています。研究の難しさが楽しさでもあり、挑戦心を刺激する。微小な接点部を通して通電を行うと、電流密度が上昇し顕著な温度変化が発生しますが、その温度変化を解析することが私の研究。理論解析では、多重積分を計算する必要があり、実験では界面は直接観察することが困難なため、さまざまな工夫が必要となります。その難しさが楽しさでもあり、挑戦心を刺激しますね。この研究が技術プロセス・デバイスの改善につながることを期待しています。Department of Transdisciplinary Science and EngineeringSchool of Environment and Society海外学生と切瑳琢磨都市化はグローバル課題35

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