東京工業大学 入学案内2017
46/64

TOKYO TECHGRADUATE PORTRAIT卒業生の肖像//////////////GRADUATE VOICE熱い議論の上に築かれるチームワーク、それが大学の学びでも仕事でも重要です。頭で勝負する仕事がしたいと思い、頭脳集団であるシンクタンクに就職。入社後は、ICTシステムの構築や調査、企画に携わっています。他社と連携してクラウド環境の標準化を進めたり、東南アジアの国家的プロジェクトの調査をしたり、ICTを使って産業や社会の仕組みをつくり出す仕事にやりがいを感じています。印象に残っているのは、担当教授の「何よりチームワークが大事」という言葉。今の仕事も、社内の他部署、他社、外部の弁護士をはじめ、本当に多くの人が連携しなければ進んでいきません。ただしそれは、単に仲よくやるということではなく、むしろ厳しい議論や交渉の上に成り立っている共同作業といえます。実は大学、大学院での学びもこれと同じで、先輩や同級生との熱い議論が研究の質を高めるのです。異なる能力がぶつかり、そしてつながることで、確かな成果が生まれる。これこそ、私が大学で得た最も大きな学びといえるかもしれません。株式会社大和総研 フロンティアテクノロジー推進部 副部長田村 圭さん(大学院理工学研究科地球惑星科学専攻修士課程 2000年修了)GRADUATE VOICE大手電機メーカーを2年ほどで離れて起業。東工大での学びは経営にも活かされています。目の前のお客様の役に立つソフトを自分たちでつくり、その成果に応じて対価をいただく。そんなシンプルな仕事がしたいと考え、大手電機メーカーを離れ、システム開発会社を起ち上げました。実質3人でスタートした会社も、現在はおよそ40人。最近はSNS等自社サービスの開発にも力を入れています。学部で学んだのは「どんな難題も、確かな土台から論理を構築していくことで解決の道が開ける」ということ。これは仕事や経営においても同様。まさに当時学んだことが、今の私の思考のベースになっています。また起業後に大学院に入学。「技術や研究開発を社会の変革につなげるためには何が必要か」等、理工系の大学院ならではの経営論はとても興味深かったですね。大学での学びは、あなたが“将来できること”の幅を必ず広げてくれます。それは“将来の自由”を手に入れることにもつながるはず。ぜひ東工大で、社会で勝ち抜くための武器を手に入れてください。株式会社アベリオシステムズ 取締役吉井 亜沙さん(工学部電子物理工学科 1995年卒業、日本電気株式会社入社、株式会社アベリオシステムズ設立、大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻専門職学位課程 2009年修了)毎日ごく普通に生活していると気付かない暮らしの豊かさ。その暮らしを支えるアイディアや発見の裏には、東工大の卒業生が関わり、各方面で活躍しています。■ 学生サポート※本学広報誌『TechTech』第22号(2012年9月発行)より転載※本学広報誌『TechTech』第22号(2012年9月発行)より転載44

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 46

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です