東京都立大学 2024年度 経済経営学部
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本学部は国公立大学としては唯一、「経済経営学部」という名称を冠しています。経済学は市場を通じて供給される生産物やサービスの量や価格、企業や個人の収入、さらに国際経済の動きにどのような法則性があるのかを解明する学問であり、経営学は企業内部の仕組み、戦略的な意思決定、企業と社会との関係を学び、社会と調和した企業経営のあり方を模索する学問です。このように相互関連した学問分野である経済学・経営学をともに学修することで、世界および日本の経済についての幅広い知識やそのメカニズム、ならびに企業・ビジネスについての幅広い知識を理解・修得できます。経済学と経営学の専門科目を幅広く揃えている本学部では、さまざまな履修モデルを提供しており、それをガイドラインにすることで学生は自分の興味に従いつつ体系的な学修を進めることができます。1年次からいくつかの専門教育科目も履修し始めますが、経済学コースと経営学コースのいずれかを選択するのは2年次への進学時です。2年次の後期には2年次専門セミナーが配置されており、専門分野の基礎力を養成します。3年次にはいよいよ演習(ゼミ)が始まります。ゼミは本学部の教育の核とも言えるもので、少人数制で担当専任教員の親身の指導により専門的な研究に深く分け入ります。またゼミでは単なる研究の場を超えて教員や他の学生との豊かな交流があり、そこから人生の糧を得ることができます。最終学年である4年次には多くの学生がゼミでの研究成果をとりまとめた卒業論文を執筆します。研究を究めようとするとさまざまな苦労にも直面しますが、それ以上に充実感と喜びをもたらしてくれます。本学の特徴の一つである少人数教育を通じて、社会・経済の様々な問題を解決するための能力を培うことで、将来のあるべき政策や将来像を立案し、国・自治体、民間企業において適切な指針を与えるリーダーとして活躍する人材の養成を本学部は目指しています。近年の日本経済や日本企業の経営は必ずしも順調ではありません。地球社会も環境問題や紛争など多くの問題を抱えています。本学部の卒業生が様々な分野で問題発見・問題解決に取り組み、平和で豊かで持続可能な世界の構築のために大いに活躍することを期待しています。経済経営学部長高尾義明経済学と経営学を学修し、経済・社会の問題解決力を培う

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