東京都立大学 大学案内 2024
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私はもともと化学が得意でした。大学進学を考えた時に、基礎理論からしっかり学びたいと思い、理念体系から学べる都立大を志望しました。また、いずれ留学したいと考えていた私にとって、都立大は短期研修をはじめ交換留学や派遣留学、海外でのインターンシップなど、幅広い留学先とプログラムが用意されていたこと、そして理系でも文系の授業を学べることも魅力的でした。学生生活は本当に自由で、そこでの環境を最大限活用しました。授業は受験時の希望どおり、理系の科目だけでなく、一般教養や言語学など興味のある科目を受け、留学もイギリスに3回も行くことができました。プラスチックを合成する触媒の研究に打ち込み、成果に結びつく方法を地道に模索しました。現在は、サントリーホールディングス株式会社にて、大学で学んだ知識や研究経験をもとに、ペットボトルのリサイクルに関する仕事に携わっているのですが、当時の研究で得た知識や経験が今の仕事に役立っていると感じます。都立大には、勉強も研究も留学も、自分の努力次第でやりたいことを実現できる環境があります。後輩の皆さんにも、ぜひ、大学のフィールドを活用しつくしてほしいです。Profile伊澤樹さん都市教養学部 都市教養学科 理工学系 化学コース(現 理学部 化学科)2017年度卒業 理工学研究科 分子物質化学専攻(現 理学研究科 化学専攻)博士前期課程 2019年度修了。サントリーホールディングス株式会社勤務。幼い頃から地図が好きで、両親にねだって壁掛けの地図を買ってもらい、飽きずに眺めていたのを覚えています。都立大を志望したのは、気候や地形、植生などの自然地理から、文化や経済などに関連した人文地理、さらには地理情報学までの幅広い分野を学ぶことができるからです。高校までの地理は暗記が主体でしたが、大学での地理学は「土地の理(ことわり)」を論理的に考察する科学だと感じました。地理環境学科では、特に「巡検」と呼ばれる実地学習や、情報端末を使ったGIS(地理情報システム)での解析など、実習形式の講義が多く、手を動かす機会が多いのが特徴でした。 地図を作るだけでなく、「地図をどう見せるか」に重点を置いた会社を志望し、株式会社帝国書院に入社しました。編集部地図編集室に所属し、学校で使用される地図帳や、先生が使う指導書の制作に携わっています。地図とは、世の中の縮図です。地図に描かれたまちには実際に人が暮らしていて、社会があり、日々、物語が生まれています。想像力を広げて見ると、そんな世の中の姿が映し出されてきます。それが、地図の醍醐味です。自分が手がけた地図帳で、多くの子どもたちが地理に興味を持ってくれたら嬉しいです。Profile野間丈史さん都市環境学部 都市環境学科 地理環境コース(現 都市環境学部 地理環境学科)2018年度卒業都市環境科学研究科 都市環境科学専攻 地理環境学域 2020年度修了。(株)帝国書院で地図帳を制作する仕事に携わる。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff■■■■■0504

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