東京都立大学 大学案内 2024
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Hot Topcs※iIintervew教育の特長人文社会学部法学部経済経営学部理学部都市環境学部システムデザイン学部健康福祉学部大学院先端研究プロジェクト様々な制度・学生生活機械工学の実習では様々な機械を製作しましたが、車イスの設計をしたことが特に思い出深いです。一般的な車イスに、「段差を上ることができる」「立ち上がりやすい」などの付加価値を加えたソリューションを皆で考えました。その実習で教わった先生の言葉が今も強く心にあります。「現状にどういった課題があるのかを見抜いて、新しい価値をつくり出すことが重要」と。今もこの言葉を心に留めて仕事に取り組んでいます。大学院では、脊髄損傷などで体が不自由になった方の歩行を再現する研究を行いました。研究を通して、人体やその動きに対する興味が深まり、知見を活かしたいと思い、自動車安全システムのリーディングサプライヤーであるオートリブ株式会社に入社しました。現在は自動車メーカーと組み、人の安全に直結するシートベルトの設計を手がけています。シートベルトは普段、何気なく使っていますが、200以上もの部品から出来上がっているもので、大切な命を守るために欠かせない製品です。自らつくったものが、誰かの安全を守ることは大きな喜びですね。会社には「It starts with me」という、自ら動く姿勢を大事にするモットーがあります。この言葉を日々、肝に銘じ、グローバルに活躍できるエンジニアを目指して様々なプロジェクトに参画しています。Profile的場斗吾さん都市教養学部 都市教養学科 理工学系 機械工学コース(現 システムデザイン学部 機械システム工学科)2015年度卒業理工学研究科 機械工学専攻 博士前期課程 2017年度修了。自動車安全システムのサプライヤー、オートリブ(株)のエンジニア。都立大で特に印象深かった授業は臨床実習です。レントゲン、CT、そしてMRIなど実際に医療現場で使用されている装置に触れ、撮影方法などを体感できたことは貴重な経験となりました。学部時代に国家試験に合格し、現在は慶應義塾大学病院で診療放射線技師として勤務するかたわら、都立大の大学院に進み、「MRIでものの硬さを計る」という研究に取り組んでいます。例えば、筋肉の硬さを計り、凝りなどを画像化して、どうすれば治療できるかなどの解決につなげる研究です。医療現場の装置は日々、進歩しています。ボタン一つで医療機器を操作でき、簡単に身体を撮影できます。しかし、大切なのはそこではありません。患者さんに負担をかけず、診断に貢献できる画像を撮影するために「撮影原理を理解して撮影する」ことが重要と考えながら業務に臨んでいます。私は、都立大時代に先生や先輩から医療現場での経験を伺ったり、ペイシェントケア論を学んだりしたことで、患者さんの気持ちを思いやる姿勢を重視するようになりました。MRIやCT検査を受ける患者さんの不安を少しでも取り除くことができるよう、丁寧なお声掛けや説明を心がけています。患者さんから、「今までの検査で一番気持ちが楽だった」と言ってもらえた時は、この仕事に就いて良かったと心から思います。※診療放射線技師が患者に影響を及ぼす可能性のある肉体的・精神的な関連要因を認識し、患者の社会的・文化的二一ズ を理解し、必要に応じて報告することProfile波部哲史さん健康福祉学部 放射線学科 2016年度卒業人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 放射線科学域 在籍中。診療放射線技師として慶應義塾大学病院に勤務しながら、東京都立大学大学院で研究を続ける。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff■■■■■■■0706

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