東京都立大学 大学案内 2024
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Hot TopcsnterviIiew教育の特長人文社会学部法学部経済経営学部理学部都市環境学部システムデザイン学部健康福祉学部大学院先端研究プロジェクト様々な制度・学生生活高度研究外来生物の分布拡大を予測医工連携研究センターの組織構成人間に悪影響をもたらす外来生物の分布拡大を予測し、先手先手で対応するグローバル化が進むに従い、様々な生物が本来の生息域から逸脱し、新たな生息地に定着するケースが多々知られるようになりました。これら「外来生物」の中には、健康被害や農業被害、地域の生物多様性への悪影響など、様々な問題を引き起こすものが含まれます。生物に罪はありませんが、悪影響をもたらす生物は駆除等の対策を講じる必要があります。既に定着し、分布域を広げつつある外来生物を効率的に駆除していくためには、駆除技術に加え、駆除労力を空間的にどのように配分するかという広域計画が必要になります。これを実現するために、対象生物の生態情報に基づいて将来の分布拡大を予測する手法の開発に取り組んでいます。これは例えるならば天気予報のようなもので、この場所は侵入確率何%、この場所は何%というように、対象種が侵入する可能性をコンピューターシミュレーションで予測するというものです。この実現には対象生物の基礎的な知見と、高性能なコンピューターを扱う技術の両方が必要であり、学際的な研究アプローチであるといえます。運動器の疾患・傷害に、新たな方法論を加えて治療レベルの向上を目指す超高齢社会に突入した我が国において、運動器疾患とそれに伴う生活・人生の質(QOL)の低下が大きな社会的問題になっています。また、スポーツの興隆により運動器傷害が多発しており、これも大きな問題になっています。医工連携研究センターでは、これらの問題を解決するために、医学・生物学的観点に力学的・機械工学的なアプローチを組み合わせ、細胞機能・特性に着目したナノ・ミクロレベルの研究と、関節などの器官に着目したマクロレベルの研究の2つの研究を行っています。ナノ・ミクロレベルの研究では、東京都高度研究などの研究支援を受けて、力の環境と細胞機能と関係を明らかにする研究領域であるメカノバイオロジーの観点から、幹細胞分化の基礎メカニズム解明と、軟骨−骨結合部などの複合生体組織を培養環境で生成する再生医療技術の確立にチャレンジしています。マクロレベル研究では、日本医療研究開発機構(AMED)などの研究支援を受けて、他大学の医師・研究者や医療器具開発企業の研究者とともに、人工関節手術などの外科手術を患者ごとに最適化するための革新的医療技術の創成・開発にチャレンジしています。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ナノ・ミクロ領域研究1.ナノ・ミクロ表面・ 構造の創成2.メカノバイオロジー3.新規バイオ マテリアルの創成 ●大阪大学医学部●東京都医学総合研究所●クレムソン大学工学部●ウーロンゴン大学工学部近未来の分布分布拡大を予測し早期対応を実現様々な調査対象種の分布データ基礎的な生態情報医工連携研究センター連絡会議連携1.関節モデル生成・ 解析2.生体計測 3.関節診断・ 外科手術支援連携●ピッツバーグ大学 工学部・医学部●札幌医科大学医学部●東京都多摩総合医療センターAMED研究都連携マクロ領域研究コンピューターシミュレーション■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ff■■■■■■■CASE5CASE6

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