東北大学 理学部 地球科学系
19/20

東北大学理学部地球科学系  「過去の生物はどんな姿をしていたんだろう?」小学生の時に興味を持ったことがきっかけで今に至ります。現在は放散虫化石の形態変化に基づいた年代決定の精度を高めることと群集変動について研究しています。地圏環境科学科では古生物だけでなく、地震や堆積物、古環境など幅広いジャンルの研究が行われているので、自分のやりたいことがきっと見つかります。相手は時間スケールも空間スケールも巨大な地球ですが、それに挑む面白さが醍醐味でもあります。地圏環境科学科で未来の研究仲間を待っています。地圏環境科学科卒渡邊 絵美 地理学は、地球の中でも最も身近な、私たちの暮らす地表面を舞台にした学問です。その中でも私は、地形学、とくに奥羽山脈から流下する河川による河成段丘の形成要因についての研究を行っています。研究の醍醐味は、何といっても野外に出て自ら調査を行うこと(フィールドワーク)です。目の前の石や土(特に、山を越えて日本海側や、遠くは九州からやってきた火山灰など)が、何万年も前に堆積したものだと思うとワクワクします。地理学では他に、人文地理学や気候学などの研究分野があり、互いに刺激し合えるのも魅力のひとつです。地圏環境科学科卒柳瀬 咲子 地球惑星物質科学科に所属する私は、地球の核と呼ばれる領域に放射性元素がどの程度存在するのかについて、実験的側面から研究を進めています。私の配属されている研究室では、地球のマントルや核にとどまらず、地球以外の惑星の内部構造についても積極的に研究が進められていて、またこの冊子に掲載されているように、地球科学系全体で取り扱っている研究内容は非常に幅が広いため、興味をそそられる内容が必ずあると思います。今までわかっていなかったことがわかるようになる瞬間に、私はとても喜びを感じます。そしてそのために試行錯誤を日々繰り返していて、これはわからないことからのスタートなので困難なこともたくさんあるのですが、やはり充実していて、この地球科学系でとても楽しい毎日を送っています。あなたの「なぜ?」を「なるほど!」へ。地球に対する探究心さえあれば誰でも大丈夫です。この地球科学系で、共に探究していきましょう!地球惑星物質科学科卒渡邊 虹水 地球、惑星、宇宙、山、鉱物、自然などの言葉にピンときますか。こんな魅力的な分野を、地球科学は「手に取れるモノ(物質)」という視点から研究しています。私は今、軽石の中の鉱物の分解組織を観察し、火山の噴火がどのような条件で起こったのか、「いつ」噴火が開始したのかについて研究しています。泡の形・結晶の量・化学的な成分といった小さな違いが、物理・化学法則に従って動き、火山の噴火という目に見える現象として現れるのです。小さい試料から地球スケールまで、現在だけでなく、過去・未来までも論理的に考えられるのが、地球科学の一番おもしろいところです。大学に入ったからには、「はまった」ものについてとことん考えを巡らすのもいいかもしれません。地球惑星物質科学科卒松本 恵子大量絶滅の謎を探るため、オーストリアの三畳紀̶ジュラ紀境界の地層を調査中秋田巡検の様子(十和田火山起源のテフラの観察)高圧実験準備の様子鹿児島県桜島火山の100年前の溶岩を採取している様子岩石には、地下のマグマの様子が記録されている19先輩からのメッセージ

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る