東北大学 工学部 電気情報物理工学科
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エネルギー問題の解決の糸口になる室温超伝導体の発見を目指して『熱電発電』でクリーンな省エネルギー社会を実現する物理学を土台としたナノテクノロジーの創造を目指す物理学の基礎から工学への応用までの広い範囲の基礎学問を体系的に学び、次世代のテクノロジーを創り出すための底力を身に付けます。てきています。 応用物理学コースでは、これからの社会に対応できる人材の育成と社会が必要とする科学技術の発展を目指して、物理学の基礎から工学応用まで、組織的な教育・研究を行っています。低温・超伝導物理学 [小池] 研究室応物応物渡邉 知晟 さん大学院工学研究科 応用物理学専攻博士課程(前期)1年茨城県立竹園高等学校卒業永井 宏樹 さん大学院工学研究科 応用物理学専攻博士課程(後期)2年北杜市立甲陵高等学校卒業機能結晶学 [宮﨑] 研究室 超伝導体は、ある温度以下で電気抵抗がゼロになる不思議な現象を示します。この現象を利用して、送電ケーブルを作ればロスなく電気を送ることができ、エネルギー問題は一気に解決します。しかし、これまで最高でもマイナス138℃まで温度を下げる必要がありました。ところが、近年、超高圧化ながら-70℃以下で超伝導を示す物質が発見され、室温まであと一歩のところまで来ています。そこで私たちは新しい超伝導のメカニズムを調べたり、合成法を開発して、室温でも超伝導になる物質の発見を目指しています。 これらの大きな目標を達成してノーベル賞を獲得するために、先生方や学生同士の活発な議論を通して、ときにはスポーツで一緒に汗を流したりしながら日々研究に取り組んでいます。 私たちの暮らしに欠かせない電気エネルギーを得る方法として、私たちの研究室では熱電発電に注目しています。熱電発電は熱電変換物質を使います。自動車や工場などから排出される熱エネルギーを利用して熱電変換物質の片側を高温にして、反対側を低温にすると電気が発生します。このように、熱電発電は温室効果ガスを排出しないクリーンな発電方法です。石油などの化石燃料を消費しないので、省エネルギー化につながります。私たちが取り組んでいるのは、高性能の熱電変換物質の開発や、熱電発電デバイスの作製です。また、太陽光発電用の新物質も開発しています。 省エネルギー社会の実現に向けて、先生や研究室の仲間と議論を交わしながら、研究に打ち込んでいます。研究室には同じ目標をもつ海外からの留学生や研究者もいて、日々刺激を受けています。 現代の科学技術の発展において、理学と工学の融合は不可欠であり、20世紀のエレクトロニクスが量子力学の発見と物質科学の進歩によって築き上げられたことは周知のことです。 そして今日、エネルギー、環境、バイオ、情報、医療技術など様々な分野において、さらに画期的な機能デバイスやそれを支える材料の開発が切望されています。それを実現するためにはナノサイエンスとナノテクノロジーの深耕が必須であり、量子力学を中心とする基礎科学と物質工学の両方に軸足を持つ応用物理学の役割がますます重要性を増しApplied Physics Course応用物理学コース38電気情報物理工学科 | Department of Electrical, Information and Physics Engineering

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