東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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34After Graduate, Admission Office, Voice of OB & Students |卒業生・在校生からのメッセージMessage of OB & Students卒業生のメッセージMessage of OB戸﨑 泰之新日鐵住金株式会社 常任顧問 金窓会(同窓会)会長昭和44年 金属工学専攻 修了 自動車、高層ビル、家電製品、豊かな現代文明を支える鉄鋼材料。中国など後進国の発展で世界の鉄鋼生産は昨年13億トンを突破、毎年1億トン近いペースで増えています。しかし鉄を1トン造ると約2トンのCO2ガスが排出される。東北大学は本多光太郎先生以来、鉄鋼研究のメッカです。CO2を減らすプロセス開発、鉄鋼の性能を上げる商品開発、当社でも多くの卒業生が情熱を燃やし研究開発に挑戦しています。杉森 一太日本冶金工業株式会社 取締役相談役昭和46年 工学部金属材料工学科 卒業 鉄鋼という言葉は古臭いというイメージがあるかもしれませんが、現在でも世界中で盛んに研究が行われ、成長し続けている産業です。特に日本の技術水準は高く、高機能材の開発では世界のトップを走っていると自負しています。東北大学は鉄鋼の研究で最も多くの実績がある大学のひとつで、今では多くの卒業生が日本の鉄鋼産業を支える技術者となっています。実際に当社には何人もの卒業生がいますが、ステンレス鋼や高ニッケル合金の製造や研究ですばらしい成果をあげており、今後も大きな期待を寄せているところです。斎藤 卓株式会社豊田中央研究所 代表取締役 所長昭和48年 金属材料工学科 卒業昭和54年 金属材料工学専攻 博士後期課程修了 自動車は、材料の墓場と言われるほど、実績ある材料しか使われてきませんでした。その理由は、自動車用材料の大半が構造材料であり、また、信頼性とコストに対する要求が極めて高いためです。しかし、最近は状況が少しずつ変化しています。環境・エネルギー・安全に対する要求の高まりから、新しい機能材料の開発が強く求められるようになってきました。触媒、二次電池、燃料電池、半導体、磁石、熱電材料、接合材料、塗料、樹脂ガラス、・・。材料技術が自動車を制する時代の始まりです。藤井 恵人古河電気工業株式会社メタル総合研究所平成21年 知能デバイズ材料学専攻修士課程修了 私は自動車配線の研究に携わっていますが、本学で得た材料の知識を多く用いています。どのような技術の発展も、根底を支えるのは材料技術であると思います。他系に比べ地味に思われがちですが、一度触れると非常に面白い分野だと思うので、ぜひ皆さんにも興味を持って頂きたいです。 また学生時代は部活に所属し、大切な人達に出会えました。材料系に限らず、勉強だけでなく、部活・サークル・バイトなど、様々な出会いのある場所だと思います。安藤 佳佑JFEスチール株式会社スチール研究所 鋼材研究部平成22年 金属フロンティア工学専攻博士課程修了 鉄鋼材料は自動車、家電といった生活に身近なものから、船舶、建造物などの大型設備まで多岐に渡る分野で使用されており、古来より私達にとって必要不可欠な材料の一つです。現在の職場では、環境に優しい鉄鋼材料開発を通して社会に貢献できる喜びを感じながら、日々業務に取り組んでいます。その上で、本学で学んだ「材料に関する幅広い知識」、そして「モノ作りのイロハ」は今の私にとって大きな財産となっています。安倍 知宏NECトーキン・ENC事業部・第一製品技術部平成22年 金属フロンティア工学専攻修士課程修了 材料と聞くとただ単に金属やプラスチックを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、例えば高温への耐性のある材料がなければ自動車のエンジンを製造することはできませんし、半導体素子を構成する材料の改善なしに今日のパソコン、携帯電話の発展はなかったでしょう。この様に材料は社会になくてはならない製品を支える存在であり、また性能を決定する重要な要素です。あなたも材料開発によって世の中をより便利にしてみませんか?納得するまで、疑問を突き詰めたい。世界有数の製鉄所で道を拓く女性エンジニア 幼い頃は幼稚園の先生になりたい、普通の女の子でした。中学校で数学が得意だと気づき、「他人と違うことがしたい」という希望もあって、宮城工業高等専門学校(現:仙台高等専門学校)に進学しました。高専で学ぶ楽しさを知り、そのまま専攻科へ。卒業して学士号を取得したら次は修士号を取ろう、と次々に目標ができていきました。そしてせっかく修士を取るなら、と選んだのが東北大学大学院工学研究科でした。 所属した研究室は、高専時代に見学して心を決めていた「高村研究室」。まさに自分が学びたいと思っていたエネルギー技術を研究していると知り、ここ以外考えられませんでした。男女の分け隔てもなく平等に指導してくださる高村教授の研究室はとても居心地がよく、研究に没頭できる環境が整っていました。私の研究テーマは、酸素透過膜による燃焼効率向上の方法。平たく言うと、エネルギーに関する材料の研究です。学会にも参加させていただき、材料工学の奥深さ、難しさを学びました。そしてもう一つ高村研究室で学んだことは、「なんでだろう?」という疑問を、とことん突き詰めていくこと。ある事象、結果に対する疑問を抱くことは、根本的な解決につながるということなんだと、高村先生の姿から学ばせていただきました。 現在は製鉄メーカーの技術室で「現場のエンジニア」として勤務しています。仕事の目的は、生産工程の効率と製品の品質を高めること。時には難題にぶつかることもありますが、高村研究室で学んだ「疑問を突き詰めて考える姿勢」が、今も私を支えてくれています。わからないことをそのままにせず、粘り強く考え続けることが、いくつもの壁を乗り越え、また新しい課題に立ち向かわせてくれるのです。私は東北大学大学院に入ったからこそ、日本のトップクラスの企業、あらゆる業界で活躍するOB・OGにリードしていただき、現在の自分があると感じています。そして今度は自分が、未来の後輩を導けるような先輩になっていきたいです。朝倉 詩乃JFEスチール株式会社東日本製鉄所千葉地区ステンレス部ステンレス技術室平成23年 東北大学大学院工学研究科知能デバイス材料学専攻卒業

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