東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 都市・建築デザインコース/都市・建築学コース
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12実験用の巨大な試験体(10階建ての鉄筋コンクリート建物)の前に立つE-ディフェンス・センター長の梶原浩一さん。E-ディフェンスはご覧の通り実験施設も巨大ですが、実験用の試験体のサイズも世界最大級の規模を誇ります。梶原浩一さんはこの試験体を使って複数回の大きな地震を受けても継続利用できる質の高い建物技術を目指し、新しい配筋の設計方法を検討しています。E-ディフェンスは、構造体、2次部材(非構造部材)、設備機器、モニタリングシステム、各種機械装置等について、建物全体で総合的に評価や高度化を検討できるユニークな実験施設です。約1000局の計測システムで定量的なデータや地震時における挙動を示す映像を取得することができます。運用を開始してからこれまでに東北大の多数のOB・OGも参加して100課題の実験を完遂してきました。E-ディフェンスは、日本国内ばかりではなくグローバルに開かれたセンターであり、梶原浩一さんがリーダーとなって「人間×環境」の安心・安全を支える最先端の技術を世界最大の研究施設で日々追求しています。梶原浩一 KOICHI KAJIWARA[かじわら・こういち]E-ディフェンス(国立研究開発法人防災科学技術研究所) 地震減災実験研究部門長 兵庫耐震工学研究センター長1989年 本学博士前期課程修了・博士(工学)。民間企業の研究職を経て、2000年科学技術庁防災科学技術研究所主任研究官。2011年より現職。人間×環境人間のための環境を科学するHUMANITYXENVIRONMENT

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