東北大学 工学部 化学・バイオ工学科
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 学部1年生では、人文系、自然科学系、語学など多様な講義を受講し、研究する意義、目的を深く理解するための広範な知識を身につけます。それらの知識を習得した上で、2年生から3年生にかけて化学やバイオに深く関連した講義を受講します。また、これらの講義で身につけた知識を考えるための道具として適切に使うために、自ら手を動かして深く考える場となる「演習」、聞き手にわかり易く説明する訓練の場となる「研修」、今後の研究活動に直結する化学や物理現象を深く理解するための「学生実験」が行われます。さらに、研究と産業とのつながりや社会的意義を理解するための「特別講義」や「工場見学」等を通じて、社会の第一線で活躍できる研究者、技術者への成長を促します。 1年生の講義では、理系科目はもちろんですが、人間論や社会論などの文系科目も含め、幅広い教養を身につけられます。 大学の物理や化学の講義は、高校で学習した知識を、より実用的なものへと深めていくものです。そして、後期には実験が始まり、研究をする上で必須となる基本的な操作方法やレポートの書き方などを学べます。また、「創造工学研修」では、実際に研究室を訪れ、研究室の雰囲気を感じたり、そこで行われている実験の体験をしたりすることができました。大学生活は自分の視野を広げるチャンスです。1年目から勉強や学友会活動など様々なことに挑戦し、経験を積みませんか。 入学して間もない1年生でも、青葉山キャンパスの研究室で研究を体験する機会が与えられます。全学教育科目(共通科目)の基礎ゼミや、専門教育科目の創造工学研修がこれに相当します。大学院生や学部の先輩と一緒に実験や数値解析を進めることで、大学での研究がどのように進められているのかを知ることができます。基礎ゼミは、工学部以外の学生も参加可能であり、学生間の交流を広げる良い機会にもなります。  物理や化学を理解するために数学は重要であり、実験データの分析や実験結果の解析でも、数学的な取り扱いは不可欠です。また、最適な実験条件の決定、装置の設計、コンピュータシミュレーション等を行うためには、現象を定式化する必要があり、高度な数学的手法が要求されます。数学物理学演習では、理論的思考の基盤となる数学に、演習問題を通して実践的に取り組みます。ここで身につけた演算能力、論理的思考力は、将来の研究活動で大いに役立ちます。 2年生では、専門科目が始まるので学習内容がより研究に関わるものとなります。専門科目のテストは難度が上がりますが、その分研究に役立つ専門性の高い知識を身に着けることができます。私も2年生での講義を通して、どのコースへ進みたいのかが徐々に定まってきました。また、私は創造工学研修という講義を2年生で履修しました。創造工学の講義のおかげで、実際に研究室がどのような研究をし、発表しているのかを疑似的に体験できました。将来的にどの研究室に入りたいのかを見通すことができ、価値のある講義だったと感じています。樺井 柾希さん静岡県立沼津東高等学校出身菅谷 成吾さん静岡県立磐田南高等学校出身研究室での研究体験数学物理学演習5平成30年度入学者の声平成29年度入学者の声化学実験の基礎を学ぶ化化学実験験の基礎を学ぶぶぶ講義(2〜3年次)講講義義((((22222〜〜〜〜〜〜〜33333年年次次)))基礎の習得いよいよ化学・  基礎から専門へ向けた多様な学び ー学生実験、 演習、 研修ー1年次in 川内北キャンパス2年次

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