1 東北大学では「東北大学第1志望」の皆さんに特別なチャレンジの機会を用意しています。それが他大学には見られない「学力重視のAO入試」という東北大学独自の仕組みです。 東北大学ではAO入試と一般選抜で「求める学生像」をあまり区別していません。入学後に一番必要になる能力は学力です。すなわち高校時代に学ぶべきことを学び、身につけてくることが大切です。その点には、一般選抜でもAO入試でも違いはありません。それは、入学した学生は入試の経路によらず同じ「東北大生」であり、学ぶ道筋にも目標にも区別がないからです。したがって、募集人員の大半を割いている一般選抜では受験生の学力を中心に選抜を行いますが、その基本はAO入試でもまったく同じです。 それでは、AO入試と一般選抜はどこが違うのでしょうか。学力のみで合否が決まる一般選抜に対して、AO入試は「東北大学第1志望」の受験生に特別に用意されたチャレンジの機会です。東北大学のAO入試は努力の結晶である「学力を発揮する場」であると同時に、受験生の皆さんの「思いを伝える場」なのです。 東北大学のAO入試には、共通テストが課せられない「AO入試Ⅱ期」と共通テストを第1次選考に利用する「AO入試Ⅲ期」があります。Ⅱ期では共通テストの代わりに独自の「筆記試験」が課せられます。Ⅱ期とⅢ期に共通なのは「志願理由書」と「面接試験」です。ペーパーテストだけでは表現できない東北大学に対する思いを自分のことばで伝えてください。 東北大学第1志望の受験生にはAO入試から一般選抜までを見通して計画的に勉強することをお勧めします。実は、AO入試の方が一般選抜よりもやや厳しい競争になっています。残念ながら、すべての皆さんをAO入試で迎え入れることはできません。その代わり、一般選抜で再チャレンジして見事に夢をかなえる受験生が毎年200名以上います。心に灯した将来への希望の光を、日々の努力の積み重ねにより、最終的に様々な形で結実させた学生の皆さんが東北大学を支える力となっています。東北大学を目指す受験生の皆さんへAO入試から一般選抜まで東北大学のAO入試は第1志望の受験生にだけ与えられる特別なチャレンジの機会です。
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