東北大学 理学部 学部案内 2024
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生物学科Faculty of Science, Tohoku University藤林 瑞季 さん博士課程前期1年新潟県立新潟高等学校出身平成31年入学川村 太一 さん博士課程前期2年新潟県立長岡高等学校出身平成30年入学21組織形成分野組織形成分野植物発生分野植物発生分野脳機能発達分野脳機能発達分野膜輸送機構解析分野膜輸送機構解析分野組織を形づくる細胞たちのふるまいと維持のしくみを理解する。植物の形づくりのメカニズムを理解する。脳が変わる機構を明らかにし、その制御を目指す。細胞内で起こる様々な小胞輸送の仕組みを分子レベルで理解する。細胞小器官の未知なる機能を探る。受精卵から動物個体ができるまでを解き明かす。脊椎動物の付属肢を題材とした動物の形づくりのメカニズムを読み解く。他者を認知し、行動を選択する仕組みを解き明かす。脳の機能的構造を理解する。学習・記憶の脳神経基盤を解き明かす。多様な生物群集の成立と維持機構を理解する。生物のなぜ:HowとWhyを探る。発生・進化・生態の観点から海洋生物の多様性を理解する。生物の進化をゲノム情報で紐解く。生態、進化研究から、保全を目指す。植物の多様性に多角的にアプローチする。生態系を特徴付ける多様性・複雑性・適応進化を統合的に理解する。たった一つの細胞から植物の形が作られる仕組みを解き明かす。生物多様性の大規模な時空間パターンとその地球変動による影響を理解する。細胞小器官疾患学分野細胞小器官疾患学分野発生ダイナミクス分野発生ダイナミクス分野動物発生分野動物発生分野分子行動分野分子行動分野脳神経システム分野脳神経システム分野神経行動分野神経行動分野水圏生態分野水圏生態分野機能生態分野機能生態分野海洋生物多様性分野海洋生物多様性分野進化ゲノミクス分野進化ゲノミクス分野生物多様性保全分野生物多様性保全分野植物進化多様性分野植物進化多様性分野統合生態分野統合生態分野植物細胞動態分野植物細胞動態分野マクロ生態分野マクロ生態分野東北大学理学部生物学科では、ミクロからマクロまで多様な分野に関し、それぞれ専門とする教授陣から学ぶことができます。したがって、分野の繋がりや、統合的に見た生物学について考えられる環境であり、多角的な視点を身に付けられます。また、生き物好きな学生も多く、各分野の実習でもとても貴重な経験をできるので、生物学科で是非、各々視野を広げてください。生物学の面白さの1つは、私たちヒトを含めた身近な生き物の身近すぎて深く考えないような「なぜ」を理解することだと思います。私たちヒトを含めた生物がどうやって生まれ、どのような進化の道筋をたどり、何のために行動するのか。身の回りの小さな疑問から最先端の研究まで、幅広い視点で学ぶことができるのが生物学科の魅力です。生物学とは、「生命の成り立ち・本質」を観察・実験することにより明らかにする学問です。マクロな地球の生態系から、個体・組織、そしてミクロな細胞・分子の世界まで、さまざまなスケールで繰り広げられる多彩な生命現象を研究対象として、その作動原理を解明します。ゴルジ体で起きる抗ウイルス応答の発見ゴルジ体で起きる抗ウイルス応答の発見ウイルスなどの感染に、我々は「自然免疫」という作用で即時的に対抗します。STINGタンパク質はDNAウイルスの感染によって活性化し、ウイルスの増殖を抑制します。蛍光タンパク質と超解像度蛍光顕微鏡を利用してウイルス感染後のSTINGを観察したところ、ゴルジ体という細胞小器官の中のある領域でSTINGが活性化することを発見しました。図中のp-TBK1(赤)が活性化の指標ですが、ゴルジ体のtrans領域(紫)に存在していることがわかります。先輩からのメッセージ先輩からのメッセージ講座・研究分野講座・研究分野生物学という学問生物学という学問研究ピックアップ研究ピックアップ

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