東北大学 工学部 材料科学総合学科 研究室紹介
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あらゆる工学につながるものづくりの基盤自分が初めて見つけた技術が社会の役に立つ可能性Voice森 竣祐さん[大学院博士課程2年|D2|須藤研究室] *2020年当時  北海道出身。高3の時にものづくりに興味を抱き、物質を成立させる原子の性質に関心が向く。「材料を学ぶなら東北大」と、多方からの薦めもあり材料科学総合学科へ。現在は、博士課程で半導体メモリに使われる新しい材料の開発を研究している。平日は毎日大学に行き、研究室にいます。研究テーマは、学部生の時から取り組んでいる記憶媒体のメモリに使われる半導体材料の開発。材料の可能性は無限なので、研究はそれをとにかく追求する作業。いつか社会で使われるような材料の開発が目標です。高校生活の良いところは、理系文系問わず、どんな科目も均等に幅広く学べるという点ですよね。高校の学び方というのは、正解があることを座学で教えてもらい、基礎知識を増やしていく時間。一方で、大学生活はそこから一歩踏み出して、正解のないことに自分のやり方で挑戦する時間。興味があることについて自分なりのアプローチをして学びを深めることができるのです。近い将来、材料に関わる研究や仕事に携わり、社会の役に立つ仕事がしたいと思っています。研究が面白いと感じる気持ちは今も昔と全く変わりません。研究は、何か手を動かしていれば予想とは違った反応が出ます。全く予期していない、想像もしていないことが起こることがとても興味深いのです。研究者になったら、自分にしかわからないこと、自分が初めて見つけた技術を発信できるということに、言葉にならないほどの達成感や面白さがあるのではないかと思います。石橋 万里奈さん[大学院修士課程2年|M2|三原研究室]*2020年当時青森県出身。高2で参加したオープンキャンパスで、世に生み出される製品を根本から支え、変えられる力が材料の研究にあると知り、その面白さ、進路の裾野の広さに魅力を感じ入学。すでに就職先が決まり、研究を進めながら修士論文作成の準備を行っている。平日の朝9時には研究室や実験室にいます。私の研究テーマは、大型の構造物の部材の溶接部などに生じる小さなひび割れなどを探知する探触子の研究。三原研究室に所属していますが、研究室では先輩後輩の区別なく雑談したり、食事したりしています。土日はアルバイトをしていて、紅茶カフェと穴子料理屋さんで5年間働いています。大学に入ると自由な時間がとても増えるので、それをどう使うかはその人次第。何もしないとあっという間に過ぎてしまうので、早い時期に目標ややりたいことを見つけて取り組むと有意義な学生生活になるのではないでしょうか。工学部志望で学科を迷っている方には、材料がおすすめです。材料はものづくりの基盤であり、どの工学分野にもつながりがあるものなので、きっと熱心に打ち込めると思います。本学科の就職の強さは私も実感しました。自由応募が難しい企業からも本学部だけに推薦枠があること、求人数が多いこと、材料系だけなく多様な業種からも募集がきます。私たちが学んできたことがあらゆる企業で必要とされているということだと思います。私が選んだ就職先は、重電系の企業ですが、ここで学んだ材料の基礎知識を生かし材料出身の強みが発揮できればと思っています。現役大学院生に教えてもらいました「材料って面白い!?」

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