鳥取大学 大学案内2017
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332017 TOTTORI UNIVERSITY~地域学部が求める人物像~学部の特色教室を出て、地域へ。Admission Policy 地域学部では、地域とそこに生きる人々との関わりに関心を持ち、これを科学的に探求し、地域の発展に貢献したいと願う人を求めます。 私たちが暮らしているこの空間、まちづくりや文化活動、自然環境や人を支える教育など、地域社会を構成しているあらゆるものが地域学の研究対象です。いろいろなことに関心を持つ、おもしろそうだと思う、不思議だなと思う、そんな問題意識から地域の課題が浮かび上がってきます。好奇心のある人、地域を良くしたいという気持ちを持つ人を歓迎します。地域学部では多種多様な専門分野があなたの視野を広げ、地域社会で活躍するために必要な専門性を身につけることができます。活気に満ち、人の心も自然も豊かな社会を目指し、地域の課題を解決していく方策をともに考えましょう。 地域学部では、地域を考えるための授業はもちろん、教育研究の対象である地域に密着したフィールドワークを重視しています。半年または1年間かけて地域調査をおこない、自ら調べ地域を具体的に知ることを経験します。成果の発表会など実習のプロセスは実践力の養成にもつながります。また、1年次前期の大学入門ゼミ、さまざまな専門ゼミ、そして4年次の卒業研究など、地域学部では一貫して少人数教育を基本に、問題意識や自ら考える力の向上を目指しています。少人数教育は、教える側と学ぶ側の垣根を低くする効果もあり、温かくて密なコミュニケーションの場を創出しています。学部の魅力地域のキーパーソンになる。 実際に体験するおもしろさ、地域の方々との出会い、新たな視点の発見など地域学部の充実したフィールドワークにはさまざまな魅力があります。大学という枠を超えた地域社会での主体的な学びは、みなさんの可能性を伸ばします。「地域」は特定の場所にしばられるものではなく、日本各地の「地域」を対象とした研究や海外の大学と交流も盛んです。学部の研究対象は広く、課題も多様なので、みなさんが興味を持つ分野がきっと見つかるでしょう。4年間で専門性を高め、地域の課題解決の方策を身につけて、「地域のキーパーソン」としてはばたいてほしいと思います。地域学部学部長からのメッセージ社会の時流は今、「地域」へと注いでいる。 「地域について学ぶとき、鳥取はある意味“先進地”なのです」、地域学部長・藤井正教授は言う。それは、地域系学部として大学界の先陣を切ってきた自負だけの言葉ではない。人口最少、少子高齢化にあえぎつつも、地域資源を生かして活性化への道を歩み続ける「鳥取」というフィールドにこそ「地域学のリアル」があるからだ。過去、学部の卒業生には、すぐ地元に戻るのではなく鳥取で地域づくりの様々なノウハウを吸収してから、故郷に持ち帰ろうという者もいたのだとか。「東京などの大都市では見えない、新しい価値観を鳥取で発見してほしい」と、学生たちを鼓舞する。 専門は「都市圏研究」や「地域特性を生かしたまちづくり」。自然・歴史・産業など、幾つもの要素が絡まり合ってできているまちの空間構造を調べ、魅力や課題を見出し、未来へつながる地域づくりを常に考えている。「今までの日本は『欧米のようなまちにしないと時代遅れだ』という発想しかなく、モデルはどこも画一的でした。でもこれからは地域も“個性”の時代」。地域学部が創設された10数年前に比べ、全国各地の地域活性化事例はその数も質もアップしている今、風は明らかに地域へ向かって吹いている。 地域学部の特徴的なカリキュラムに「地域調査実習」がある。各自テーマを持って県内の町や村へ出かけ、調査研究・成果発表までを1年間かけて行うものだが、この実習で学ぶのは地域の実態だけではない。世代も考え方も違う住民とのコミュニケーション、正確な基礎データのリサーチ・解析、分かりやすいプレゼン資料の作成、発表の進め方など、将来に役立つスキルを磨く場でもある。 「本やネットには載っていないものが、フィールドには絶対ある。難しい面もあるが、そこが面白いところ」。その楽しさを一人でも多くの学生たちに知ってもらいたい、言葉にそんな思いがあふれた。1957年、大阪市生まれ。82年京都大学大学院文学研究科人文地理学専攻博士課程中退後、京都大学教養部助手を経て、88年大阪府立大学へ。04年鳥取大学地域学部教授に就任。06~07年地域政策学科長、09~14年地域学部副学部長を務めた。何より現場が好きで、「学生と一緒に地域に出るのが一番楽しい」という。地域と協働した学生の実践そのものが地域貢献となるようなシステム構築を模索している。藤井 正 Tadashi Fujii地域学部長

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