鳥取大学 大学案内2017
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45医学部2017 TOTTORI UNIVERSITY~医学部が求める人物像~学部の特色地域から最先端医療を学び、開拓する。Admission Policy 高い倫理観と豊かな人間性を備え、最先端の医学・医療を創造できる医師。医学とその関連領域との橋渡し役を担うバイオメディカルサイエンティスト。そして、人間愛にあふれた看護師や臨床検査技師たちの養成に向け、医学部では次のような人を求めます。 1.医学・医療に対する学習意欲と適性のある人。 2.人と協調できる柔軟性のある人。 3.他者を思いやることのできる人。 4.山陰地方の地域医療に貢献できる人 など。 生命の営みに寄せる関心や科学的な思考能力が大切になってくることは言うまでもありません。高度に展開する私たちの医学・医療のフィールドに強い志をもって参加してください。 医学部は、山陰地方と時代が求める医療ニーズに応えながら、医学・医療の発展と充実に大きな役割を果たしてきました。教育・研究の理念や目標には「地域に支えられ地域に貢献する」ことを常に掲げ、この志がまさに最先端医療を開拓する大きな推進力にもなっています。救命救急センターや、総合周産期母子医療センター、がんセンターなどを有する附属病院をはじめ、大学の生命機能研究支援センターなどの施設も充実しています。また、生命科学科は、医学系大学に開設されたものとしては日本初であり、医学知識を基礎にした関連領域のスペシャリストを養成しています。学部の魅力優れたメニューから学生の自主性を涵養する。 一方的な知識詰め込み型の教育方法には限界があり、「自ら課題を探究し、問題解決能力を養う」ことを視野に入れた新しい教育プログラムが進行中です。全国統一の精選された教授内容を重点的に履修しつつも、当医学部独自の理念に基づく内容を付加したモデル・コア・カリキュラムの導入を進め、多くの優れたメニューから学生が自主的・発展的に学び取るシステムを準備。大学病院で行う臨床実習では、従来の見学型を見直し、医療スタッフの一員として加わる参加型(クリニカル・クラークシップ)を行っています。学部長からのメッセージ能動的に貪欲に、医の道を追究してほしい。 昨今、医学・医療の発展はめざましい。より高度になり専門は細分化され、深まる一方だ。「だからこそ本学の医学部生には、もっと“自ら学ぼうとする姿勢”を持ってほしい」、医学部長・河合康明教授は叱咤激励する。学生たちを「素直でまじめ」と評価する一方で、知識の享受だけに満足し、深く掘り下げて自分で調べてみようという創造性や実行力が「ちょっと足りない」ともどかしげだ。 医学教育は今、改革のムーブメントが高まっている。そこで重要視されているのが「アクティブ・ラーニング(能動的学習)」だ。例えば医学科には、少人数編成のグループにそれぞれ課題を与え、協働して課題解決に取り組む「PBLチュートリアル」の授業があるが、「座学に加え、こういった実践・実習をバランスよく取り入れ、学生たちに“学び方”を教え込む必要がある。つまり、“魚を与える”のではなく“魚の捕り方を教える”ということです」。能動的な学習能力が育たなければ、増え続ける医学情報に対抗することはできないというわけだ。 必須と考えるもう一つの学びは「教養教育」。こだわる理由は、医療に携わる者に課せられる“責任の重さ”にある。医療現場では時に、患者の人生や命にかかわる重大な判断を迫られる。「患者を取り巻く環境や様々な要素が複雑に絡み合う中、単純に科学的エビデンスだけでは決断できないことがある。そんなときよりどころとなるのは医療者自身の“人間としての基盤”。それを培う教養教育を、医学とは関係ないと、疎かにしないでほしい」という。その言葉の意味は深い。 「厳しい入試を乗り越えてきた学生たちは皆、高い素質を持っています。だから、自分の進むべき道が定まったときにはものすごい力を発揮するはず」と期待する。今はまだ気付いていないだろう内に秘めた能力をこのキャンパスで解き放ち、いつか大きな翼で羽ばたかんことを心から望んでいる。医学博士。1977年信州大学医学部卒業、81年同大学医学研究科生理系博士課程修了。同大学医学部助教授などを経て、91~92年NASAエイムズ研究センターで宇宙医学を研究。93年鳥取大学医学部教授。05年より昭和電気(株)と共同し、空気圧により下肢にかかる重力を軽減する歩行リハビリマシン「てらすウォーカー」の開発を手がける。2013~15年同大学医学部副学部長。スポーツ好きで、冬場は毎年、白銀の大山でスキーを楽しむ。河合 康明 Yasuaki Kawai医学部長

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