鳥取大学 大学案内2017
63/96

工学部機械物理系学科632017 TOTTORI UNIVERSITY 温故知新(故きを温ねて新しきを知る)。機械の歴史は古く、日本では江戸時代の「からくり人形(茶くみ人形)」に始まります。この人形には、歯車、ねじ、リンク・ぜんまい機構などの機械要素が多く含まれています。このころには、まだ、「機械」という言葉はなく、「からくり、しかけ」と呼んでいたものと思われます。機械工学プログラムは、これらの「からくり」を学問として捉え、機構学、材料力学、材料工学、機械力学、熱力学および水力学を基礎に教育・研究を行うプログラムです。機械工学で行う「ものづくり」には、先に形(もの)ありきではなく、ものの設計、製図、製造、組立のプロセスを必要とします。このために、設計製図、機械設計学、機械製作法などの教育も必要になります。現在では、機械工学の基礎と応用、コンピュータ援用設計・製造(CAD/CAM/CAE)が一般的になってきています。このように機械工学プログラムでは、新しい機構・機械の創造と安全・安心な機械の設計・製作を目指して、教育研究を進めていきます。機械工学プログラム快適な生活を支える機械の創造と開発をめざして 機械系分野の中で、特に航空宇宙工学に内容を特化したプログラムです。本プログラムの担当者は、現在、航空宇宙工学の分野で活動をしている研究者、また航空宇宙工学科を卒業した教員が主体となっています。このため授業内容と航空宇宙工学との関連や、講義の合間には最新の航空宇宙工学における興味深いトピックス、例えば火星探査、プラズマ推進、宇宙構造物、宇宙デブリといった開発・研究のホットな話題が聞けます。授業科目を見ると、「航空宇宙工学概論」、「航空機力学」、「推進工学」といった科目でしか実感がありませんが、流体力学、熱力学、構造力学、制御工学、材料科学といった科目が本分野の基礎内容になっています。航空宇宙工学に重点を置いていますが、内容的には機械系分野であるため、卒業後の就職先は航空宇宙関連の企業をはじめ、重工業、自動車工業、鉄道、電機関連企業などさまざまな会社がその対象になっています。航空宇宙工学プログラム空へ、宇宙へ、そして未来につながる技術と科学 家電製品や自動車、航空機から人工衛星に至るまで、我々の周辺の多くの機械は、機構、構造を持ち、センサによる計測を行い、コンピュータやマイクロプロセッサでデータ処理、演算を行い、人間による操作・指令や自動・自律制御により動作し、機能するシステム構成となっています。 ロボティクスプログラムは、このようなメカトロニクス・ロボット・制御システムに関して、機構および動力学、センサおよびセンサデータの処理による計測、アクチュエータ、自動・自律制御、および、これらを設計・評価するための解析、試験、シミュレーション技術、また、これらを統合するシステム技術や人間機械インタフェースなどについて総合的に学ぶプログラムです。 本プログラムは、総合的な分析、解析、設計によりシステム構築および計測・制御を行う「ものづくり」の技術の習得を目指しています。ロボティクスプログラム新しいシステムを創り、動かす技術を学ぶ 物理学の工学への応用を学ぶプログラムです。物理学は機械・航空宇宙・ロボティクス諸分野の基盤にもなります。物理学的諸現象の解析手法とコンピュータシミュレーション、工学的応用の方法をベースとして人間・社会・環境に配慮した科学技術の先端研究開発に携われる人材を養成します。具体的には物理数学や物理学等の基礎に習熟し、量子力学、統計力学、流体力学、物性物理学などを学び、それらを工学に応用する力を身につけます。さらに技術革新に向けてさまざまな分野を統合化・システム化できる柔軟な思考能力を持ち、技術者としての倫理観とコミュニケーション能力を備えた人材を養成します。就職先としては電気・機械・情報系企業や自動車メーカーなど幅広い実績があり、約半数の学生が大学院に進学します。物理工学プログラム物理と数学で新しい工学を切り拓く写真:三次元測定機による形状測定写真:超音速風洞による火星探査航空機の空気力学実験の様子写真:飛行ロボットの調整に取り組む学生写真:スーパーコンピュータを用いた物質シミュレーション

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る