鳥取大学 大学案内2017
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75農学部2017 TOTTORI UNIVERSITY~農学部が求める人物像~学部の特色農学を極める「地の利」がここ鳥取にある。先人が蓄えた「知の利」もここ鳥取にある。Admission Policy 今日、人口増加に伴う食料問題や温暖化をはじめとする地球環境問題など克服すべき課題が山積しています。自然と共生する人類の持続的生存、および生物資源の開発・利用を図るために農学の果たす役割はますます重要になりつつあります。 本学部は、理論と実践を重視した教育研究に取り組んでいます。豊かな人間性を育てつつ、基礎的専門知識と課題探求能力を備え、幅広い視野と創造性をもって人類の生存と福祉に貢献できる人材の育成をめざしており、次の3つの要件をすべて満たす人を求めます。1.これまでに多くの科目に関心を持って積極的に学習した人2.食料、環境、いのちについて強い関心をもち、本学部で自主的、自発的に学ぶ意欲を持つ人3.国内外で人類の発展に積極的に貢献できる人 農学部は、1920年に創設以来、二十世紀梨の生産や砂丘地農業の開発をはじめとする地域の農林畜産業の振興に大きく寄与してきました。現在ではさらに、生物の遺伝子解析や機能開発、砂漠化防止や乾燥地の緑化、生態系の保全と修復、BSEや鳥インフルエンザ対策など、様々な分野で成果を世界へ発信し続けています。また菌類きのこ遺伝資源研究センターおよび鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターなどの先進的な研究拠点を設置し、国内唯一の特色ある教育と研究を進めています。学部の魅力好奇心が強く、探究心は深く、自己に厳しく、地球には優しくなれる。 私たちは、食料や地球環境などで解決すべき多くの問題を抱えています。農学部では2つの学科が協力・分担して、それらの解決に取り組んでいます。生物資源環境学科には、長い歴史と伝統で培った豊富な教育・研究実績にもとづき、植物菌類資源科学や国際乾燥地科学などの特色ある6つの教育コースがあります。そこでは、常に教員と学生とがともに汗を流しながら、確かな教育で学生の人間力を磨いています。基礎獣医学、病態獣医学、応用獣医学、臨床獣医学の4つの講座からなる共同獣医学科では、動物の健康だけでなく、あらゆる命の専門家を養成します。学部長からのメッセージ“好奇心”あふれる学びへ、一歩踏み出そう。 動植物の生命、食料の生産や流通、世界を脅かす数々の環境問題など、農学部の研究はダイレクトに人間や社会の役に立つことが多い。つまり、「現場との結びつきが強い」学問なのだ。それが魅力の一つ、と農学部長・田村文男教授は語る。「部屋で本を読んでいるだけじゃダメ。外に出ないと分からないことがたくさんある。現場に行って、自分の目で見て・触って・感じることが大事なんです。そして、問題に直面している現場の人たちの話を聞かなくては」と説く。“現場主義”が農学部の面白みであり、だからこそ学びのモチベーションが高く保てるというわけだ。 その上で必要になってくるのが“好奇心”を持つこと。「高校生までの生活で好奇心が無理矢理眠らされていて、自分自身の豊かな発想力、創造性に気付いていない人が大勢いる。内に向きがちなベクトルの方向を変え、好奇心を開花させて未知の世界へ飛び込んでほしい」と、熱いエールを送る。 鳥取大学では、「メキシコ海外実践教育プログラム」をはじめ、海外の提携大学への留学、「グローバル人材育成推進事業」に基づく語学教育や実践型留学プログラムなど、海外留学のチャンスが多い。「将来どんな仕事に就こうと、“世界”とのかかわりは必ずある。若いうちに絶対に海外へ行くべき」と力を込める。「自分の常識は通用しない。『違うのが当たり前』という感性を持つこと。資格取得やTOEICの点数も大事ですが、それでは測れない“生きる力”を身に付けてほしい」という。 90年以上の歴史を持つ農学部だが、その上にあぐらをかくことなく「世界をリードする研究を」と、教員陣の意識は高い。トップレベルの研究を目の前で展開することが学生たちの励みとなり、成長につながると確信している。1959年、鳥取県生まれ。農学博士。84年鳥取大学大学院農学研究科修士課程修了(農学専攻)。98年名古屋大学にて農学博士。鳥取大学助教授などを経て、02年教授。07年農学部附属フィールドサイエンスセンター長を兼務。学生時代よりナシ属の野生種や在来品種の遺伝資源収集とその解析、新品種育成に関する研究を進める。水泳、自転車などスポーツ大好きな行動派ながら、果樹のかすかな音や感触に着想を得る感受性を持つ。農学部長田村 文男 Fumio Tamura

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