鳥取大学 大学案内2017
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892017 TOTTORI UNIVERSITY農学部大学院/フィールドサイエンスセンター菌類きのこ遺伝資源研究センター/乾燥地研究センター乾燥地研究センターhttp://www.alrc.tottori-u.ac.jp/砂漠化は、その解決が急がれる重要な地球環境問題の一つです。 乾燥地は、陸地全体の約41%を占めています。その中でも、森林破壊や過剰な農畜産活動によって土地が劣化する砂漠化は、世界の乾燥地の10~20%に達します。一方、世界人口は2030年に86億人を超えると予想され、水・食料・エネルギーの確保や、環境保全、疾病対策など、解決が急がれる多くの課題があります。 乾燥地研究センターは、乾燥地科学分野における全国共同利用の拠点として、砂漠化や干ばつ等の諸問題の解決及び乾燥地における持続可能な開発に資する研究を推進することを目的とし、日本で唯一の乾燥地研究に組織的に取り組む研究機関です。本研究センターは、鳥取大学の研究施設であると同時に、国内外の大学・研究機関から研究者を迎えて乾燥地研究を行う共同利用・共同研究拠点でもあります。 研究面では、従来の農学を中心とした研究や技術開発から、医学、工学、社会科学も含めた、より総合的な乾燥地科学の世界展開を目指しています。教育面では、砂漠化や干ばつなどの乾燥地の問題に対処できる実務者や研究者を育成しています。このほか、世界の乾燥地研究との窓口として、重要な役割を担っています。 研究対象が乾燥地であるため、海外からの研究者や留学生も多く、国際色豊かな研究センターです。コミュニケーション手段として英語は必須ですが、研究熱心な学生であれば、研究指導や講義、日常の会話を通して、語学力も向上します。乾燥地環境再現実験設備(デザートシミュレーター)高温、低温乾燥環境を再現できる設備。菌類きのこ遺伝資源研究センターhttp://muses.muses.tottori-u.ac.jp/facilities/FMRC/index.htm多様な機能を有する菌類きのこ研究のリーダーとして。 「菌類きのこ」は、生物の分解者として自然生態系の維持に大きく寄与するとともに、植物の成長促進やストレス耐性の付与、環境汚染物質の浄化、病害菌の成長阻害物質の生産など、その多様な機能が注目されています。さらに「きのこ」は栄養的に優れた健康食品として広く利用され、最近ではその薬用効果にも高い関心が寄せられています。そこで鳥取大学農学部では、鳥取市に拠点のある財団法人日本きのこセンター菌蕈研究所と連携し、高いレベルで特色のある体系的な教育と研究を進めるため、2005年に本研究センターを設置しました。本研究センターは、「遺伝資源多様性研究部門」「遺伝資源評価保存研究部門」「有用きのこ栽培研究部門」「新機能開発研究部門」「物質活用研究部門」の5部門によって構成されています。研究面では、生物資源として未開拓であるきのこ類を、「農業」「健康」「安全」「環境」「生命」など様々な分野で利用するための先駆的研究を進めています。また、本研究センターは、世界最大級の菌類きのこ遺伝資源(約1,300種8,300株のきのこ類の菌株)を保有する我が国唯一の教育・研究施設です。品質を確認した菌株は、「TUFC菌株オンラインカタログ」を通して一般公開され、学内はもとより学外の研究者にも分譲提供され、様々な分野の研究に活用されています。

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