52国内最大級のロボット支援手術専用室シミュレータによるトレーニング 鳥取大学医学部附属病院は「地域と歩む高度医療の実践」を理念とし、山陰における特定機能病院として、高度先進的な医療の提供と地域医療への貢献、最後の砦としての役割を担っています。病床数は697床、40診療科を有し、約2,000人のスタッフは、トップレベルの診療と医学教育・研究に日々邁進しています。 2011年、低侵襲外科センターを設立し、全国に先駆けて手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた最先端の内視鏡手術を実施してきました。ロボット手術の安全性確保のため、手術の中止条件等を含めた使用内規を独自に作成し、外科系全科が壁を越え横断的に連携する体制を構築。2019年1月から、「ダビンチXi」と「ダビンチX」の2台体制となり、泌尿器科、女性診療科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、頭頸部外科と幅広い診療科で使用しています。手術件数は1,500例を超え、この実績は国立大学病院でもトップクラスを誇っています。その他、がんゲノム医療センターや先進内視鏡センターを設置するなど、 先端医療の導入に積極的に取り組んでいます。 また本院は地域の拠点として地方創生の一翼を担い、医工・産学連携による医療機器等の共同開発と商品化に力を入れています。 今後も大学病院としての責務を果たすとともに、本院ならではのチーム力で、信頼され続ける病院としてさらなる飛躍を目指します。 約70年の伝統をもつ附属病院は、地域になくてはならない病院として根づいています。また、附属病院は日常の診療に加えて、医療・医学の道を志す医学生や看護学生、検査技術学生の臨床教育、実習、研修の場として、多くの優秀なスタッフが多彩な支援を行っています。そして、学生たちは、医療現場を体験する実践教育の中で、人への思いやりや愛情の心を育て、また良好な人間関係を築いていくことの大切さを学んでいます。 また、時代とともに医学シミュレーション教育の重要性が増したことから、2015年に医学部と共同でシミュレーションセンターをリニューアルオープンしました。本センターでは、採血や聴診、触診などの診療の基本技能から救急蘇生手技、看護手技、内視鏡手技など医療用シミュレータロボット等を備え、高度な技能を身に付けることができます。 最先端の高度医療を教育する一方で、教育の場は附属病院だけにとどまることなく、他の病院との関わりを通して、地域全体が大きな医療機関であるとした視点を持ち、これからの日本の医療の範となるよう大きな目標を掲げ歩み続けています。■附属病院地域と共に歩み、 高度医療を実践していく医学生の臨床教育実習に対する全面的な協力2023 TOTTORI UNIVERSITY
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