平成30年度 筑波大学入学案内
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「野外運動(雪上)」授業風景実技理論・実習「臨海実習」気概と行動の教育者 嘉納先生は、柔道の創始者として世界中に知られていますが、本学の前身である高等師範学校、東京高等師範学校の校長を通算23年間も務め、多大な業績を残された教育者でもあります。また、先生はアジア初の国際オリンピック委員会委員であり、体育・スポーツの普及(大日本体育協会設立、運動部活動の普及、駅伝など)に力を尽くされ、驚くべきことに100年以上も前に8000人以上の中国人留学生を受け入れています。そして、嘉納先生は柔道を世界に紹介しながら、「精力善用・自他共栄」の理念を確立しました。「精力善用」は、各自の持つ、あるいは高めた力や能力を意味のあることに有効に活用することを説いたものです。「自他共栄」はだれもが助け合いながら共に生きていくことを意味します。このような多大な業績を残された嘉納先生はわれわれの誇りです。嘉納治五郎先生講道館柔道の創始者東京高等師範学校校長アジアで最初のIOC委員卒業生より一言 私は現在、株式会社セレスポという様々なイベントの企画や制作などを手掛ける会社に勤務しながら、中学時代から本格的に始めた陸上競技を続けています。セレスポ陸上部は2013年に設立された新しいチームであり、選手やスタッフともに試行錯誤しながらも充実した日々を過ごしています。 在学中は、授業で体育・スポーツについての知識を身につけ、体力学研究室では、競技力向上に関する研究方法や考え方について学びました。また、陸上競技部では、インターカレッヂでの男女総合優勝に貢献すること、中長距離のブロック長として手本になるよう努め、また、自身の競技力向上や世界に目を向けながら練習に取り組みました。 体育専門学群では、授業場面だけでなく、様々な部活動の仲間と交流することで新たな見方を得ることができます。授業、研究、競技すべてをスムーズにこなすことはとても大変でしたが、同じ環境にいる仲間の存在が私を奮い立たせてくれました。筑波大学で出会った仲間は、これから先もたくさんの刺激を与えてくれる存在になると思います。真下まなみ株式会社セレスポ平成25年度卒業 私は、サッカーでの活躍を夢見て体育専門学群へ入学しました。始めのうちは思い通りにならず、焦った時期もありましたが、3年生の冬頃からトップチームに入れるようになり、4年生の時の天皇杯で先発メンバーに選ばれたことは、よい思い出の1つです。また、体育学について広く深く学ぶと同時に、クラス代表や座長など運営的な役割を務めた経験から、入学時からの希望であった保健体育の教員になりたいとの思いを持ち続けることができました。ただ、卒論と修論で取り組んだ「未来の子どもの育ちの評価をどう考えるのか」などの問題に直面して、子どもたちの体をより良く育むために小学校の教員を目指したいと強く思うようになりました。大学院在籍中、さらに必要な勉強をしながら、なんとか免許を取得することができ、この春かは、「やってみたい」との意志さえあれば、できないことはないのではないかと思えるほど、いろいろな活動に携わることができます。悩み過ぎて立ち止まってしまうよりは、取り敢えずやってみる気持ちを大切にして下さい。もちろん、やるからにはしっかり準備することも大切です。古谷真悟茨城県教員平成23年度卒業118112

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