平成30年度 筑波大学入学案内
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名刺一枚、誰にでも会えるhttps://www.tsukuba.ac.jp/public/newspaper/shinbunindex.html筑波大学新聞147 筑波大学新聞の創刊は1974年10月。大学誕生の翌年でした。それ以来、脈々と書き続けられた大学新聞は、現在も年7回、各約2万部を発行し、大学やその周辺で配られているほか、全国の大学やマスコミ、一部卒業生などに発送されています。そして、大学新聞の大きな特徴は、取材、編集を学生記者が行っていることです。 ある編集会議を再現してみましょう。「ノーベル賞受賞歴のある名誉教授の話を聞きたい。1面に掲載してほしい」と話すのは学内担当記者。その横ではスポーツ担当記者がすでに原稿を書いています。内容は「ラグビー日本代表選手の学生のインタビュー記事」。これも1面トップ候補です。 筑波大には多士済々な有名人が集まっています。世界をリードする研究者。五輪メダリストなどスポーツ界のトップ……。これらの人々の取材は記者たちの仕事の一つです。「名刺一枚、誰にでも会える」のが、大学新聞の記者の醍醐味です。 編集会議は終わりません。大学新聞には一般紙同様、警察と市役所の担当記者がいます。「つくば市長とのインタビューを計画中」というのは市役所担当記者。傍らでは「大学周辺で起きた事件に関する新事実がある」と警察担当(サツ回り)記者が話す。地域社会とも結びつくことが出来るのも、大学新聞の記者の面白さです。 記者たちの原稿が出そろうと整理記者(レイアウト担当)の出番。慣れた手つきで見出しをつけ、新聞を組み上げます。みな入学後、一から始め、これらの取材のノウハウや、レイアウト技術を身につけました。 2015年暮れ。編集室に嬉しいニュースが届きました。その年の優秀な大学新聞を決める「第5回大学新聞コンテスト」(朝日新聞社など特別後援)で最優秀の「朝日新聞社賞」に選ばれたのです。 「大学周辺が暗く、危険だ」とのサツ回り記者の指摘で、「つくばに街灯を」という長期連載を行った結果、市役所が動き、大学の周りに街灯が設置され始めた。それらが評価されたのです。部員一同、社会を動かすジャーナリズムの力を強く感じました。 無論、大学新聞は学生の身近な問題に関する報道も続けています。朝が忙しい学生のための朝食レシピから、学内外での自転車マナーまで。学生に関係が深い問題を記事化し、放送局や全国紙の取材を受けた記者もいます。先輩にはマスコミで活躍している人も多くいます。大学新聞で活動したい方、いつでも歓迎します。1974年から発行を続ける筑波大学新聞編集会議の様子優れた大学新聞を決める「大学新聞コンテスト」の授賞式の様子学内で取材する筑波大学新聞記者141

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