平成30年度 筑波大学入学案内
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先輩からのメッセージ 筑波大学は平成4年度に日本で初めて連携大学院を設置しました。 連携大学院では、多くの研究所が設置されている筑波研究学園都市や1都4県に所在する国立、独立行政法人(国立研究開発法人を含む)、民間の研究所の研究者を、筑波大学の教授・准教授として迎えています。それにより、学生は最新の設備と機能を有する研究機関において広い領域で最先端レベルの研究指導を受けることができます。 大学の1年生から4年生までの間にはあまり接することのなかった、研究所に勤務する研究者の研究生活に触れることができるとともに、より多くの研究分野に興味を広げていくことができます。 また、平成16年度からは研究機関の研究者で専攻を組織する、新たな連携大学院方式(連係大学院専攻)もスタートしています。 筑波大学の連携大学院は、現在では教授136名、准教授68名、学生定員303名という規模になりました。また、教育研究協力に関する協定を29研究機関と締結しています。連携大学院とつくばの研究所 所業事二第と棟報情集積型フレキシブルCIGS太陽電池パロ(提供:国立研究開発法人 産業技術総合研究所)HRP-4C 生物資源学類とバイオシステム研究科(修士課程)では主に農業経済学を学びました。都内での就職を経て研究職に就きたいと思うようになり、生命環境科学研究科地球環境科学専攻(博士課程後期)に編入学し、気象学・気候学を新たに学びました。博士課程では気候変化が水稲共済金額に与える影響を評価し、この研究が縁で、現在の職場である農業環境技術研究所に2007年にポスドクとして採用されました。2011年からはテニュアトラックの任期付研究員として世界の作物生産変動予測について研究をしています。博士課程での私の研究分野は農学と気候学の境界領域でしたが、生命環境科学研究科にはその両方の分野の先生方がおられ、大変助かりました。学生時代に研究所でアルバイトができたことも進路を考えるうえで良かったと思います。つくばでは研究所が身近なので、研究職に関心がある方には、学生のうちに研究所でアルバイトしてみることをお勧めします。生命環境科学研究科地球環境科学専攻を修了飯泉 仁之直(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター 主任研究員)生物資源学類、 バイオシステム研究科および156152

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