平成30年度 筑波大学入学案内
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 筑波大学は、未来を創造する教育を実践し、未来を開くための研究を多角的に推進しています。その幅広い活動を広く知っていただくために、広報室ではさまざまな情報発信を展開しています。 大学ホームページのトップ下の方をご覧ください。TSUKUBA FUTUREというコーナーがあります。 総合大学である筑波大学には、およそ2000名の教員がいます。そのなかから若手を中心に注目の研究者をピックアップして紹介するコーナーがTSUKUBA FUTUREです。広報室には二人のサイエンスコミュニケーター(教授職)がいて、その取材にあたっています。 人文科学や数学、工学も含めた広い意味でのサイエンスの研究成果や社会的課題を一人でも多くの人が共有するための活動をサイエンスコミュニケーションといいます。それを推進するのがサイエンスコミュニケーターの役割です。大学の研究成果を広く社会に伝えるのも仕事の一つです。学内にはサイエンスコミュニケーションに関連した学生サークルもあります。大学院では全学の共通科目として、関連授業を実施しています。 教員への取材をもとにまとめた記事は、順次ホームページに掲載しています。さらに1年分を冊子にまとめ、各種イベントなどで配布しています。これまでに、日本語版と英語版をそれぞれ4巻ずつ発行しました。 TSUKUBA FUTUREは、研究者に焦点をあてた紹介記事です。最新の研究成果は、同じホームページの「注目の研究」コーナーや、日本語と英語の大学公式フェイスブックを通じても発信しています。筑波大学を広く知ってもらうために 広報室では、高校生の大学見学も実施しています。学校単位で申し込んでいただくと、スケジュールを調整したうえで、学内施設の見学と模擬授業などを体験できます。広報室では毎年70件以上の見学会を実施しています。 また、4月の科学技術週間には全学イベントとして「キッズ・ユニバーシティ」を企画実施しています。当日は特製の学生証(有効期限はほんとうの筑波大学生になるまで)を発行し、大学生になった気分で特別授業や実験観察教室を受講できます。イベントには学生もチューター役で参加しています。冊子化したTSUKUBA FUTUREの英語版と日本語版の表紙(左上が#3、右上が#4)と記事のページ(下)左:高校生の大学見学会ではセグウェイ試乗のオプションも  あります右:キッズ・ユニバーシティでの特別授業風景研究教育成果の発信TSUKUBA FUTURE未来を創造するために10http://www.tsukuba.ac.jp/notesサイバニクス研究センターCenter for Cybernics Researchセンター紹介センター長山海嘉之(Yoshiyuki Sankai)筑波大学 システム情報系 教授サイバニクス研究センター センター長CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長/CEO内閣府ImPACT:革新的研究開発推進プログラム プログラムマネジャーHAL 医療用(欧州モデル)HALの高度化、バイタルセンシングのシステム化、医療・福祉関連機関との強力な連携推進、国際拠点形成の推進など、出口へ向けた展開が加速しています。さらに、国際シンポジウムなどのアウトリーチ活動も積極的に行っています。12http://www.ccr.tsukuba.ac.jp/サイバニクス(人・ロボット・情報系が融合複合した新学術領域)を駆使して、人間を生理的・物理的・認知的に支援するイノベーティブな最先端人支援技術の研究開発とその社会実装を推進します。少子高齢化など社会が直面する課題を解決するため、医療・福祉・生活分野を中心とした「革新技術の創生」、「新産業の創出」、「未来開拓型の人材育成」を同時展開することで、基礎と実際との間でのイノベーション・スパイラルを形成し、文理融合型学際領域の発展に貢献します。また本拠点は、世界を主導しながら新領域開拓に挑戦し、産官学連携による研究成果の事業化、社会実装を推進します。人とテクノロジーと社会が密接に繋がった最先端国際サイバニクス研究開発拠点として、医工融合、産官学民の新連携体制、地域・国際連携によって、国内連携機関、欧州連携機関(ドイツ、スウェーデンなど)、米国連携機関などとの国際協働(国際同時臨床試験など)を実現・推進し、世界規模での「人支援産業の創出」「イノベーションの実現」に挑戦しています。【Cybernis(サイバニクス)】とは、Cyber-netics, Mechatronics, Informaticsを中心として、脳・神経科学、行動科学、ロボット工学、IT、システム統合技術、生理学、心理学、哲学、倫理、法学、経営などが融合複合した新学術領域です。社会課題解決のための「サイバニックシステム」として、世界初のロボット治療機器「医療用HAL」、自宅と病院を繋ぎ手軽にメディケアチェックが行える「革新的バイタルセンサー」など、人や社会や生活を支援するための様々な革新技術が生み出されています。人とテクノロジーの共生する未来社会「Society5.0」の実現に向けて、大きな貢献をしていくものと期待されています。当拠点は、医・工・文の学際的融合連携によって、「安全、倫理、法令・規制、感性、経済サイクルなど社会実装に求められる要件」を課題設定の初期段階から組み込み、技術革新を世界水準で実装してきた世界屈指の実績を有しています。サイバニクス革命:人とテクノロジーが共生する未来社会「Society5.0」・人体内外との情報的インタラクションと物理的インタラクションの融合複合技術をコア技術とする革新的サイバニックシステム(サイバニックインタフェース/サイバニックデバイス)の研究開発を推進4

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