平成30年度 筑波大学入学案内
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64国際野外実験(スイスアルプスでの氷河観察)野外実験(三浦半島での露頭観察)カリキュラムの特徴1年次自然科学全般の基礎的知識を身につけるほか、専門基礎科目により地球学の基礎知識を網羅的に習得します。また、実験・野外実験科目により、実験機器の使用の基礎的な事項や能力を身につけ、野外調査の経験を積みます。2年次地球学への入門としての専門科目とともに、地球学に必要な数学、物理学、化学などを学びます。また、コンピュータや実験機器の利用能力を高め、野外調査の経験を積みます。さらに、英文の読解能力や英語によるコミュニケーション能力を修得するための専門英語の受講が始まります。3年次いずれかの主専攻を選択し、専門科目を中心に履修します。専門科目は、講義、セミナー、室内実験、野外実験で構成されており、これらの受講により専門知識を深め、専門的な野外調査と室内作業を確実に実施する能力を修得します。4年次卒業研究が中心となり、教員や大学院生と議論をしながら調査・実験を進めることで、研究の企画・遂行・総括能力や研究成果の内容を第三者に的確に伝達する能力を高めていきます。 地球は46億年の歴史をもつ、水や生物に満ちあふれた惑星です。近年、人間の居住空間としての地球環境を破壊することなく持続的に利用することが社会的に強く求められています。そのためには、地球の進化過程を明らかにするとともに地球環境の動態と人間システムとのつながりを正しく理解し、その未来を予測する学問が必要です。それが地球学であり、地球ダイナミクスを多角的な観点から明らかにし、様々な社会的要請に応える使命をもっています。教育内容・カリキュラム 地球学が対象とする課題は、顕微鏡下の世界から地球規模の事象、秒以下の単位から億年の単位まで時空間スケールが幅広く、自然現象の解明から災害や環境問題の追及、人間社会の未来予測に至るまで多様です。また、それらの課題に取り組む手法も野外調査や室内実験、数値計算、文献研究など多岐にわたります。 地球学類では、多様な課題に対応できる幅広い知識と高い専門性を両立させるため、段階的に専門化するカリキュラムを組んでいます。また、高度な専門教育・研究のために、現在の地球環境について探求する「地球環境学主専攻」と、地球の変遷史について探求する「地球進化学主専攻」の二つの主専攻を設けています。 地球の誕生から現在に至る地球の進化、大気圏・水圏・岩石圏で起こる様々な現象とそのプロセス、そして地球環境を舞台に展開される人間活動についての総合的な知識と思考力を有する、社会の諸分野で国際的な視野に立って活躍できる人材を養成します。[ 人材養成目的 ]http://www.earth.tsukuba.ac.jp/生命環境学群地球学類58http://www.earth.tsukuba.ac.jp/

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