筑波大学案内 2025
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14Q  主専攻分野の途中変更は可能ですか?A  可能です。やはり、専門基礎科目の履修が条件になりますが、希望する場合は十分に可能です。例えば、史学主専攻を希望していた学生が、ロシア語の授業を受けているうちに、ロシア語を本格的に勉強したくなり、言語学主専攻に変更した、などの例がありました。Q  語学教育の内容について教えてください。A  一般語学の授業は、Center for Education of Global Communication(CEGLOC)を中心に行われています。CEGLOCでは、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国語の7つの外国語を学ぶことができます。   人文学類の学生は、上記7つの外国語から2つを選択し、それぞれ4単位を履修しなければなりません。授業は、読解、会話、文法、コミュニケーションなどの多様な技能と総合的な語学力を身につけられるようなカリキュラムになっています。 人文学類には、哲学、史学、考古学・民俗学、言語学の4つの主専攻があり、学類での学修を通じて自分の興味のある分野についてとことん追究できるのが魅力です。それぞれの道を究めた先生方や同じ探究心を持った学友たちと一緒に深く学ぶことができます。私は言語学主専攻の日本語学コースに所属しており、出身地の方言アクセントについて研究をしています。先生方からの指導や助言を受けたり数多くの蔵書に恵まれた図書館に足を運んだりしながら、自分の知りたいことを追究している最中です。 人文学類では自分の専門分野以外の科目も履修できます。私は言語学の研究に携わりつつ史学や哲学の授業も履修しています。入門や概説など、事前知識が十分でなくても学ぶことのできる科目があり、   授業を担当する先生は、それぞれの外国語を専門にしている日本人教員と外国人教員です。外国人教員は、主に会話とコミュニケーションの授業を担当します。   外国語各4単位を履修した上で、さらにその外国語の力を伸ばしたいという希望をもつ学生には、中級および上級の授業も用意されています。また、授業以外にも外国語を学ぶ機会をもちたいと望む学生には、メディアライブラリーがあります。そこには、たくさんの語学CD・DVD教材が備えられていて、自由に利用することができるので、学生は自分のペースで学習し、どんどん力を付けることができます。   人文学類で専門的に学ぶことのできる言語としては、日本語、中国語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、満洲語、チベット語、サンスクリット語、ヘブル語、アッカド語などがあります。この中には国内の他大学ではなかなか学ぶチャンスのない言語も含まれています。Q  留学制度はありますか?A  筑波大学は67か国・地域の大学・機関と380の交流協定を結んでいます(2024年1月10日現在)。このうち人文学類生が交換留学できる協定校については、ウェブサイトhttps://www.jinbun.tsukuba.ac.jp/study/internationalをご覧ください。興味のある分野に幅広く触れることができます。 加えて、筑波大学では他の学群・学類の授業を履修できることも大きな魅力です。私自身これまでに理系分野や芸術分野の科目の履修を通じて、自分の専門とは異なる世界を楽しみながら知的関心の範囲を広げることができました。ふだんとは異なる視点で考えることで新たな知見が得られるため、そこでの学びを自分の専門分野に還元することもできます。 豊かな自然に囲まれ、学修環境の整った広大なキャンパスで、自分の探究心を大いに満たしてくれる日々はかけがえのないものです。皆さんが思い描く未来の自分の姿が筑波大学の中にあることを願っています。人文学類では知の楽しみを存分に味わう素晴らしい時間が待っています。小野 瑞月言語学主専攻2021年度入学Q&AQ  希望通りの主専攻分野に入れますか?A  入れます。3年次に進むときに正式な主専攻分野と専攻コースの決定を行いますが、人数制限などはありません。当該専攻コースで定められている専門基礎科目(11単位)の履修が済んでいれば、希望通りの主専攻および専攻コースに入ることができます。先輩からのメッセージ

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