筑波大学案内 2025
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22(中国・Japan-Expert(学士)プログラム生) 私は大学1年生の秋にチューターを始めました。担当した留学生のチョウ・ネイウンさんは、とても頑張り屋さんで、異国の日本で学ぼうとする一生懸命な姿に、私も強く胸を打たれました。 そのおかげで、彼女のチューターとしての活動はもちろん、私自身の勉強のモチベーションも高まりました。 また、活動を通して留学生が喜んでくれると、留学生のサポートに貢献していることが実感できます。授業の履修登録を手伝ったり、留学生が受講している日本語の授業で分からないところを教えたりして、留学生から「ありがとう」「助かる」といった感謝の言葉を聞くと、とても嬉しくなります。留学生と交流して異文化を学ぶこともありましたが、それ以上に、私自身の大学生活・勉強のモチベーションアップに繋がったこと、そして、留学生をサポートできたことが、チューターの活動によって得られた一番の成果でした。協定校一覧(一部)中国:北京大学、湖南大学、台湾:国立政治大学、 韓国:韓国外国語大学校、啓明大学校、高麗大学校、梨花女子大学校、マレーシア:マレーシア工科大学、英国:エディンバラ大学、イタリア:カ・フォスカリ大学、スペイン:サラマンカ大学、エストニア:タリン大学、オーストラリア:ディーキン大学など合う「支援者」の問い直し● 学びの場における外国人生徒のコミュニケーション・ストラテジー●コロナ禍におけるモンゴルの小学校の非対面教育について ―私立学校と公立学校を対象とした調査による検討―●日本の学校における平和教育の課題と可能性 ―高等学校「歴史総合」に着目して―●新学習指導要領下における和歌教育の実践 ―百人一首を用いた授業提案―●1960年代の女性誌と三島由紀夫 ―「愛の疾走」に描かれた女性像を中心に―●戦間期日本におけるドイツ映画受容の変遷 ―東和商事配給作品を対象として―●行政と住民によるまちづくりの展開 ―土浦市の中心市街地における取り組みを事例に―海外留学など 日本語や日本文化を客観的にながめる目を育て、世界に発信する力を育成するために、日本語・日本文化学類では海外留学を積極的に勧めています。学生交流協定を結んでいる大学への留学の場合、単位互換、授業料免除、奨学金受給などのメリットがあります。現在、筑波大学は、67か国・地域の大学や研究機関と381協定(CiC13,大学間173、部局間195)を締結しています。(2024.3.5現在)チューター体験記竹内 杏美 & チョウ・ネイウンJapan-Expert(学士)プログラム日本語教師養成コースの学位記授与式留学生交流会卒業論文 卒業論文は、日本語・日本文化学類で学んだことを基礎に、学生自身がテーマを決めて研究を行うもので、いわば大学での学業の集大成というべきものです。図書館でたくさんの文献にあたったり、学外に出てデータを収集したり、集めたデータを分析したりと苦労も多いですが、それ以上に多くのものが得られます。2年次の「総合演習導入」や3年次の「総合演習」で、問題発見、先行研究の整理、研究方法への理解を深める指導を、複数教員で行います。最近の卒業論文から●非動作性名詞のル動詞化現象について●広告コピーから見る助詞の非文法的使用の特徴●二重原因・理由構文の統語論的検討 ―カラ節とテ節の共起を中心に―●宮崎県宮崎市方言の文末表現 ―「ッチャ」と「ト」に着目して―● 外国にルーツのある中学生のキャリア形成とそれに向き

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