筑波大学案内 2025
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41山本 彩佳(2022年度入学) 私は車椅子ユーザーです。日々生活している中で障害について考える機会があり、将来は障害者がより生きやすい社会を実現したい、そのための研究者になりたいと考えるようになりました。その思いを高校の担任に話したところ、日本で唯一の「障害科学」という学問を学べる筑波大学を勧められ、受験を決意しました。 障害科学類は、一学年35人程度の少人数の学類で、先生方の面倒見がとても良いです。授業の内容は、障害の定義や、海外の障害観の比較など、障害に関する様々な知識を得ることができます。友人たちと障害に対するそれぞれの考えを話し合う機会も多くあり、授業はとても面白いです。 筑波大学には「ピア・チューター」という障害学生を支援する活動があり、私もピア・チューターの養成講座で障害を持つ側の目線からアドバイスやサポートをしています。 サークルは以前から興味のあった手話サークルとつくば鳥人間の会に所属しています。つくば鳥人間の会では、電装班に所属し、飛行機のコンピューター制御部分のプログラムを書いています。大学生になり、授業以外の活動の時間が増え、急に世界が広がりました。 これからチャレンジしたいことは、私もピア・チューターになり、自分の夢の実現の第一歩として、障害学生支援により深く関わっていきたいと考えています。〈受験生へ〉先生と学生の距離が近く、個性豊かで優しい人がたくさんいるので、楽しい大学生活が送れると思います。応援しています。英語で積極的にディスカッションする授業「Current Topics in disability Sciences」Lam Yan Tung(2020年度入学) Current Topics in disability Sciencesの授業では、インクルーシブ教育の概念や意義について触れ、日本における障害教育福祉を踏まえ、海外の状況と比較しながら学びます。この授業は主に英語で行い、先生をはじめとして多くの留学生がいるため、この授業ならではの文化的背景の異なる環境で、互いの意見を自由に交わす貴重な時間だと考えます。このような異文化ディスカッションを通して、多様な価値観に触れて自身の先入観を問い直し、視野を広げる機会だと思います。今年度は新型コロナウイルスの影響により、対面授業に代わるリアルタイムのZoomディスカッション及びオンデマンド型の授業を併せたハイブリッドの形で授業を実施しました。 最初は「英語でどう言えばいいのかがわからない」、「人前で英語で発表するのは無理」など、英語に不安を感じる人が多いと思いますが、英語は話せば話すほど上達するため、次第に英語で自分の考えが伝えられるようになると思います。授業中には間違いに怯えず、自信を持って積極的に英語でディスカッションを進めてみてください!応援しています!

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