筑波大学案内 2025
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76https://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/School of Science and Engineering College of Policy and Planning Sciences“つくばの社工”:筑波大学 理工学群 社会工学類 現代社会が直面する複雑・多様な諸問題は、もはや伝統的な学問の個別領域で単独に解決することが困難となっています。そこで“つくばの社工”では、社会・経済(社会経済システム主専攻)、企業・経営(経営工学主専攻)、都市・地域(都市計画主専攻)に関する社会問題に対して、そのメカニズムを科学的・客観的に理解し、新たなよりよい社会システムを提案できる未来構想人材の育成を行っています。“つくばの社工”の1年次 1年次は主として、「共通科目」および「専門基礎科 目」を履修します。共通科目は、外国語、情報、体育など、大学での学修で必要とされる基礎的能力を養成する科目です。専門基礎科目は社会工学類の専門教育の基礎となる科目で、「数学関連科目」、「プログラミング関連科 目」、「社工3主専攻の導入的科目」から構成されます。数学関連科目では数学リテラシー、線形代数、微積分、統計学を学びます。プログラミング関連科目では、Python言語を用いてプログラミングやデータ分析の基礎を学び、人工知能・ビッグデータの時代を見据えた基本スキルを磨きます。社工3主専攻の導入的科目は、専門科目への入門的な性格を持ちます。経済学の数理、経済学の実証、会計と経営、社会と最適化、都市計画入門、都市数理の6科目が用意されています。“つくばの社工”の2年次以降 2年次から学生は社会工学を本格的に学びます。各学生は、1年次の学修をふまえ、2年次の春学期終了時点で自由に主専攻を選択できます。その後も他の主専攻を副専攻とし、より広い専門性を習得することもできます。また、他の主専攻の教員から研究指導を受けることも可能です。この自由な教育研究環境が“つくばの社工”ならではの大きな特徴です。2年次には社会工学演習と社会工学英語を履修し,社会工学を学ぶ上で必要な知識とスキルを習得します。そして、各学生の希望する専門科目を学びます。3年次と4年次の学生には、より高度な専門科目を学修できるようにカリキュラムを工夫しています。 “つくばの社工”では、各主専攻の専門科目をエリアという科目群に分けています。具体的には、社会経済システム主専攻には「計量分析システム」「公共システム」「戦略行動システム」の3エリアが、経営工学主専攻には「マネジメント」「情報技術」「数理工学モデル化」の3エリアが、そして都市計画主専攻には「環境とまちづくり」「都市構造・社会基盤」「地域科学」の3エリアがあります。幅広く専門領域を学修し、総合的・学際的な問題解決能力を醸成するために、所属する主専攻だけでなく他の2主専攻の専門科目を履修することを卒業要件としています。 総合学域群から社会工学類へ移行する学生は、2年次春学期の必修科目「社会工学演習」を通じて社会工学類に馴染み、主専攻選択が不安なく行えるように配慮しています。理工学群社会工学類

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