筑波大学案内 2025
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77主専攻学びたいこと学べること☆社会・経済がどのような制度や慣習に基づいているかを知りたい。☆ 社会・経済問題を解決する制度設計のあり方社会経済システムを提示できるようになりたい。☆ 制度の中で人々がどのような行動をするのか、自発的に協調できるのかを追究したい。☆ 経営問題の原因を科学的に特定し、解決策を提示できるようになりたい。☆世界で戦える経営技術(数学力×IT力×現場経営工学力)を身につけたい。☆顧客と企業が互いによりWin-Winになる姿を追究したい。☆都市・地域の諸問題の原因と構造を科学的に特定したい。都市計画☆ 住み良い快適な都市のデザインや計画を提案できるようになりたい。☆地域の活性化に貢献できるようになりたい。☆世界中の都市について知りたい。激動の時代に向かっての社会工学 社会工学類長 イリチュ 美佳主専攻から構成され、各主専攻間の専門領域の学際的叡智を結 AI時代の到来、自然災害の頻発、集して、多種多様の社会問題に対するための知識や技能の修得国際紛争を含む世界の政治経済の変が図られています。そのための教育プログラムも多岐にわたり、化、新型ウィルス感染症の蔓延など、経済学、経営学、心理学、社会学などの文系科目と数学、統計今や、世界は激動の時代を迎えてお学、オペレーションズ・リサーチ、情報工学、計算機科学、都市・ります。まさに「疾風怒濤の時代」環境工学などの理系科目との文理融合型のカリキュラムを提供の到来とも言えます。この怒濤の海しております。また、実習や演習を重視し客観的分析力、実践を乗り切るには、優秀な船乗りが必要であることは言うまでも的思考力と解決能力を身に付ける方法の教育も行ってきました。ありません。私達、教育と研究に携わる者にとって、優秀な船そして、それぞれの学問分野には、その学問に通暁された先生乗りになれる人材を養成することが喫緊かつ最大の責務であるが数多くおられます。と感じております。当筑波大社会工学類“つくばの社工”とし 「疾風怒濤の時代」に船出し、それを乗り越えるには、船を動ては、新しい皆様を大きな期待を持って迎えられることを本当かす者の力量にすべてがかかっております。そして、その力量は、に喜ばしく思っております。当学類の大きな目標は「複雑な社より良き社会への変革を生む力量でもあります。「社会工学とい会の生み出す諸問題を学術的に分析するための思考能力の素養う知性と技能の力量」をしっかり身に付け、この荒波に立ち向を磨き、その能力を持って今の社会に対応し、貢献できる人材かって頂きたいと切に願っております。を養成する」ことにあります。具体的に申し上げますと、当学類は、「社会経済システム」「経営工学」「都市計画」の三つの 現代社会の理解に必須のミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学を基盤として、経済・金融データの分析(マクロ計量分析、計量時系列分析など)、現代的な社会経済のあり方(公共経済学、国際金融論など)、人間の意思決定・戦略行動(ゲーム論、実証ミクロ経済学など)を幅広く学べます。 数学力(数理最適化法、応用確率論など)、IT力(情報ネットワーク、データ解析など)、現場力(経営学、ファイナンスなど)を身につけ、それらを駆使して経営問題の発見から解決までの一連のプロセスを実行できる人材を育てます。 「都市計画の歴史」等で都市の成り立ちや蓄積されてきた文化を知り、「現代まちづくり論」等で現代の都市における各種の問題とその要因の理解を深め、「都市計画マスタープラン演習」等で将来的に都市計画やまちづくりの面から解決する実践力を身につけます。

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