筑波大学案内 2025
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90全国でも数少ない図書館情報学の専門図書館として、約26万冊の資料を所蔵している「図書館情報学図書館」 幼少期から典型的な本の虫だった私がKLiSを選んだのは必然かも知れません。特に魅力を感じたのは、図書館情報学を扱う唯一の国立大学でありながら哲学や数学、芸術なども分野横断的に学べ、幅広い知識と教養を身につけられる点です。 私は、研究に携われる講義「知的探求の世界」をきっかけに博士後期課程への進学を決心し、自らの専門性を深めていきました。2〜3年生という早い段階からの積み重ねで得た研究実績は、インターンシップや就職活動においても大きなアピールポイントになったと思います。長い学生生活で日々移り変わる興味を与えてくれるKLiSは、私に文理融合の学びと研究活動の楽しさを教えてくれました。※KLiS:知識情報・図書館学類の略称チューターが学習相談にのってくれる「春日ラーニングコモンズ(KLC)」 図書館や本について学びたい!と狭い視野で入学した私が、気付けば、情報数学の面白さにのめり込んだり、コンピューターの歴史に思いを馳せたり、プログラミングの奥深さに感動したりするまでに成長できたのは、文理や分野を超えた学習環境のおかげです。 自分とは異なる分野に関心を持つ友人との出会いも刺激的でしたし、600もの企業が参加する学内の企業説明会では未知の職業の多さに驚き、将来について真剣に考えるきっかけにもなりました。好奇心のままに自分の世界を広げることができるのは、大学生ならではの特権です。今は興味の対象を絞れなくても、いろいろな経験することで、新たな自分と出会えるはずです。施設・設備 知識情報・図書館学類は、つくば駅から徒歩10分の春日エリアで多くの授業を行います。春日エリアには「図書館情報学図書館」という専門図書館があり、チューターと呼ばれる先輩学生がいろいろな相談にのってくれる「春日ラーニングコモンズ(KLC)」もあります。KLCでは履修計画の立て方、学生生活の過ごし方、レポートの書き方、PCの使い方などを教えてもらうことができます。 知識情報・図書館学類ではグループ作業を中心とする演習・実習が多いので、小グループでのディスカッション用にグループごとにホワイトボードと大型ディスプレイを占有できるグループ作業用の実習室を設けています。また、大判ポスタープリンタを用意しており、卒業研究の発表会や学会でのポスター発表に活用されています。IT環境も充実しており、全教室や学生ラウンジ、食堂で無線LANが利用できるほか、春日エリア全体で約230台の教育用コンピューターが設置されています。就職指導・キャリア支援 全学レベルでのキャリア支援活動に加えて、知識情報・図書館学類として、進路説明会や学生間で情報を共有するための進路情報カフェ等を実施しています。また、個別相談に対応するため、進路指導担当教員のほか、専門のキャリアアドバイザーを配置しています。さらに公務員・図書館員志望の学生にたいしては、公務員採用試験に向けて独自の教養試験対策を行っています。卒業後の進路 本学類の特徴のひとつである文理融合のカリキュラムで学んだ知識と技術力を活かし、知識情報・図書館学類の卒業生は、幅広い分野で活躍しています。 大学院の進学先として人間総合科学研究群情報学学位プログラムなどがあり、海外に進学するケースもあります。就職先には、知識や情報のサービスを行う機関、図書館、企業や研究所の情報部門、製造業や印刷・出版・書店、サービス業及び官公庁などさまざまな進路があります。未知の世界との出会いで 新たな可能性がひろがる矢澤 愛実(2019年度卒)水戸市役所 市長公室 みとの魅力発信課勤務文理が融合した教育環境は 「学びたい」を叶えてくれる稲福 和史(2017年度卒)株式会社リクルート勤務 卒業生からの声

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