高知県立大学 大学案内2018
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 高知県立大学は、高知県立女子医専を創基として、高知女子大学(1949年設立認可)を前身とする女性の高等教育では70年の歴史があります。時代の流れとともに大学改革の波をいくつも乗り越えてきた大学ですが、2011年に高知県公立大学法人が運営する男女共学の高知県立大学として再出発しています。高知県立大学の精神は、平和と文化の発展及び福祉の増進に貢献する高度な職業人の育成(実学重視の教育)をめざすことにありますが、これまでに11,000人を超える卒業生を世に送り出しています。卒業生は国内外の様々な分野で活躍しています。 本学には池キャンパスと永国寺キャンパスがあります。池キャンパスには、看護学部(入学定員80名)、社会福祉学部(入学定員70名)および健康栄養学部(入学定員40名)の3学部があり、大学院には、看護学研究科と人間生活学研究科があります。このキャンパスは、隣接する高知医療センターと包括連携し、「高度職業人育成拠点」として実践教育に力を入れています。また、健康長寿センターを設置し、地域の人々の健康長寿の課題についての研究に取組むとともに専門職者の知識・技術の向上のための様々な活動を展開しています。例えば、高知県からの寄附講座として、中山間地域で生活している人々が安心して暮らしていけるよう、中山間で活躍する訪問看護師を養成する研修会などを開催しています。 永国寺キャンパスには入学定員150名の文化学部があります。この学部には、働きながら主に夜間に学ぶコース(30名)が含まれています。県民に開かれた『知の拠点』として地域教育研究センターを設置し、生涯教育、キャリア支援、地域課題研究、産官学連携などの活動を展開しています。 本学は多様な学生ニーズに応えるべく、2014年からは社会人入試を実施し、社会人の学び直しの機会を開き、看護学研究科・人間生活学研究科の大学院でも働きながら修士・博士を取得できる道が開かれています。また、外国人留学生も積極的に受け入れています。 2015年度からは「域学共生」という理念のもとに、地域の人々と共に、地域課題に取り組むことのできる能力を養っています。学生は地域での実習、海外での研修、立志社中、クラブ活動、ボランティアなど、多様な機会を捉えて地域で活動を行っています。大学はこのような学生の活動を積極的に奨励し支援しています。 2016年からは国際交流センターを設置し、海外の大学と連携して活発な交流に取り組んでいます。グローバル化時代に対応して留学生の受け入れを拡大し、さくら寮も建設し、学生たちの国際交流の体験の機会を増やしています。学生と教職員が、「未来志向でローカルに活動できる人はグローバルに活躍できる人となる」を信条としています。社会人や外国人などの多様な背景をもった仲間と共に学ぶことができるため、学びの質や幅がさらに広がり、学生たちの自己開発力となることを期待しています。 皆様方と、未来社会のあり方を共に考えることを願っています。そして、皆様の希望を実現する第一歩をこの大学から始めませんか?高知県立大学 学長野嶋 佐由美

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