富山大学 案内 2021
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 医学部には医学科と看護学科があります。入学後1年間は、五福キャンパスでまず教養教育を学び、幅広く深い教養を積むと共に、医学や看護学を学ぶ準備教育を行います。2年次には本学部の特徴の一つである「和漢医薬学入門」を開講しています。 医学科のカリキュラムでは、2年次から「解剖学」等の専門教育科目の授業が主となり、3年次からは臓器別に基礎と臨床の教員が相互に協力して行う統合型教育が始まります。4年次に行われる「臨床実習開始前の学生評価のための共用試験」に合格した後、本学附属病院を中心に臨床実習を行います。また6年次で行う「選択制臨床実習」では、本学附属病院以外にも地域の関連教育病院等での研修も可能です。 看護学科のカリキュラムでは、1年次から2年次にかけて看護基礎科学を学び、介護体験実習や基礎看護学実習を通じて看護における基本的な考え方や技術を学びます。3年次には看護学を中心に学び、3年次後半からは、学内の講義や演習・実習で学んだ知識や技術を統合し、根拠に基づいた看護を実践するために本学附属病院及び地域の関連施設にて臨地実習を行っています。 このように医学部では、地域の基幹病院と緊密な連携のもとに医学・看護学教育を行っています。健やかな未来のために。SUGITANI campus/杉谷医学部School of Medicine医学部の情報や詳しいカリキュラムはこちらから▶学部長からのメッセージ医学部長 足立 雄一 本学部は1975年に富山医科薬科大学医学部としてスタートし、1993年から看護学科が開設され、2005年には本学を含む県内3つの大学が統合されて現在の富山大学医学部に至っています。学部発足当初より、論語の一節である「里仁為美(仁におるを美となす)」、すなわち「仁に基づいて行動する」を教育理念として、全人的医療の実践ができる医療人の育成に努め、すでに数多くの優秀な医師や看護師を輩出しています。 医学科では、国際的な医学教育水準を確立・維持するために「国際基準に準拠した医学教育分野別評価」を受審し、2017年に認定されました。また、医師キャリアパス創造センターを設置して、卒前から卒後研修までのシームレスな指導を行っています。 看護学科では、学部教育に加えて大学院教育も重視し、より専門性の高い看護職育成を行っています。そして、4年間で看護師だけでなく、助産師や保健師、養護教諭2種の資格を得ることができます。 杉谷キャンパスには、医学部以外に附属病院、薬学部、和漢医薬学総合研究所など医学の教育ならびに研究の拠点が一箇所に集まっており、医師や看護職になるには最適な環境を提供しています。立山連峰と富山湾に囲まれた自然豊かな富山の地で仲間と共に学び、社会に貢献できる力をつけてください。全人的な医療人教育を実践します23

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