電気通信大学 広報誌 UEC WOMAN No.08
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電通大はおもしろい研究をしている研究室が多いなって思いました。おもしろいことを真面目に研究しちゃうところがいい(岡武)もって受験にのぞむことができました。内布 私は塾と通信教育の併用で、毎日図書館に通い、自力で勉強しました。苦労して大学に入った分、とにかく勉強をがんばろう!と思いましたね。岡武 女子が少ないことはある程度、覚悟していましたが、入ってみると肩身が狭いということもないですね。内布 私もまったく気になりませんでした。私が在学していた学科は111人中女子が11人。女子も意外といるんだなと思ったくらいで(笑)、女子が少なくて大変だったとか困ったことは一度もなかったと言い切れます。岡武 男女関係なく協力しあうことによって勉強が進みますしね(笑)。岡武 内布さんは大学でどんな研究をしていたのですか。内布 少し専門的になりますが、人間の脳活動を測定する光マッピングという方法を使い、骨の厚みや皮膚の色などの個人差が測定結果にどう影響するのか、シミュレーションを使って検証する研究です。入学したのは知能機械工学科ですが、研究自体はバイオメカニクスの分野です。岡武 分野が違って、勉強することが新たに増えたということですか?内布 そうですね。研究室に入ってかを予測する、というようなことです。岡武 なるほど。内布さんは大学に入学したとき当時から、大学院に進むことを想定されていましたか?内布 大学に入学したときはそこまで考えていませんでした。大学院を意識するようになったのは大学3年のころです。当時の私は将来に対するビジョンがまだ曖昧で、もうちょっと勉強してみたいなと思ったのが、院への進学を決めた理由です。岡武 大学を卒業したら、基本的にはIT系に就職したいなとは思っているのですが、大学院へ進学する可能性も残しておきたいので、推薦を受けられるように勉強しています。就職と大学院進学で迷ったとき、どう考えればいいでしょうか。内布 やりたいことが明確になっているなら、就職するのもありだと思います。大学院は2年間ありますけど、その2年間に吸収できることがたくさんあるので、会社に入ってからスキルを身につけるという考え方がひとつあります。岡武 3年生のうちにいろいろな会社を見させていただこうと思い、今までら新しく勉強することだらけですごく大変でしたが、大学時代を振り返ると、そのときが一番充実していたと思います。岡武 大学で学んだことはどんな形で今の仕事に生きていますか。内布 大学院を卒業後、キヤノン株式会社に入社して、今はインクジェットプリンターの開発をしています。会社に入ってからもシミュレーション業務に携わりたいと思っていたのですが、その希望が叶い、入社以来ずっとシミュレーション業務に従事しています。岡武 具体的にはどんなことを?内布 たとえば熱の解析だと、ある熱源があって、どこの部分に熱負荷がかかって壊れやすくなるかといったことを、実験をせずにパソコンだけで結果岡おか武たけ志し織おりさん趣味は書道。大学入学後、御朱印集めや旅行などにも興味が広がる。卒業までに10カ国を旅するのが目標で、現在5カ国まで達成。情報理工学部 総合情報学科 経営情報学コース 3年生電通大に決めたのは高3の秋!大学生活は日々発見現役生大学と院での学びを生かし、希望していた業務に従事就職か、大学院進学か、進む道は将来の目的次第03

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