滋賀県立大学 CAMPUS GUIDE 2024
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在学中の実習が、将来を考える決め手となりました。講義や近江楽座での経験。すべてが患者さんとの接し方に生きています。もともと食べ物が人に与える影響について興味があり、生活栄養学科を志望。病院の管理栄養士を目指すようになったきっかけは、在学中の臨地実習です。管理栄養士の皆さんが、患者さんと一緒に食事に関する困りごとを解決する様子や、他職種の方々と治療法について意見交換をする姿を目にしてこの職業を志すように。現在は憧れの管理栄養士として、食事内容の説明やアレルギーの聞き取り、食事調整などを行っています。患者さんの食べやすい食品や食事の形態を聞き取り、食事調整を繰り返し行ったことで患者さんが元気になっていく姿を見たときはとてもやりがいを感じます。現場では大学で培った基礎の大切さを実感しています。患者さんの多くは、単一の疾患だけではなく沢山の疾患を複合した方。そのような患者さんへの栄養介入を「病名」で考えるのではなく、「疾患同士の関わりや病態」で考える意識を持てたのは、先生方の講義やアドバイスのおかげです。また、在学中は「近江楽座」のおとくらプロジェクトにも参加。学生主体のギャラリーや喫茶の営業を通して、小学生から年配の方までさまざまな人たちと交流しました。病院にも幅広い年代の患者さんがいらっしゃるので、大学時代の経験が自身の支えになると感じています。人間文化学研究科 生活文化学専攻 2020年度修了大学では基本的な看護技術はもちろん、人間看護学科とあるように人を看護するという点で大切なことを多く学びました。特に心がけていることは、患者さんの立場になって考えること。在学中の実習では、子どもたちの感情を読み取ることが難しく、なぜ泣いているのかを理解することに苦戦しました。今は目の動きや呼吸の音など、ささいな反応からも子どもたちの感情を読み取れるよう日々努めています。大学の先生たちはとても親切で、今でも実習の時に会うと元気にしてるかと声をかけてくださいます。アットホームなところも本大学の魅力の一つです。患者さん、ご家族、他部署の方々。多くの人とのつながりが仕事への活力となっています。もともと子どもが好きだったこと、また、在学中に実習でお世話になったことがきっかけとなり、現在の職に就きました。主に難治慢性疾患をもつ子どもたちが自宅で過ごせるよう、ケアの工夫や地域との調整を行っています。病院でしかできない治療が多い中で、どのようなケアをすれば患者さんが自宅で過ごせるのか、他部署の方々とも連携しながら考えていきます。特にやりがいを感じるのは、患者さんが退院するとき。元気な姿で無事に家に帰れることになったとき、また、患者さんやその家族からありがとうと声をかけてもらったときの感動はひとしおです。大学での多面的な学びが今の仕事の道しるべに。20憧れの管理栄養士として、患者さんに寄り添う治療を大阪大学医学部附属病院 栄養マネジメント部佐草 小夏さん人間文化学部 生活栄養学科2018年度卒業患者さんの視点に立ち、よりよい暮らしを提案できる看護師に滋賀県立小児保健医療センター 看護部そらA病棟小西 朝陽 さん 人間看護学部 人間看護学科 2016年度卒業

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