宇都宮大学広報誌 UUnow 第41号
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OOOOOOsorgolactoneOOOOHorobancholOOOOOOOOOOHOOOOOOOAcHOxoorobanchol7-hydroxyorobancholOOOOOOOOHOOOOOOHfabacolmedicaolOOtoneOOOOOOHorobancholOOOOOOOOOAcHanchol7-hydroxyorobancholOOOOOOHOOOOolmedicaolOOOOOolactoneOOOOOOHorobancholOOOHOstrigol謎謎謎謎Oのの質ストリゴラクトン質OOリゴゴOトトトクHOトトンOOリゴラクトリリ質ストリ質物質oo物OO7-ox かすかかかかかかかか明かか明か明明O明O密を解き明秘密を解Oその秘OO 謎の物質 ストリゴラクトン物質 ストリゴラクトン― その秘密を解き明かす ―UUnow第41号 2016.11.20●6◆謎の物質 ストリゴラクトン―単刀直入にお聞きしますが、この「ストリゴラクトン」という物質はいったいどんな物質なのですか?「植物ホルモンの一種です。植物ホルモンは植物内部で分泌される物質で、植物の成長を左右する重要な物質です。これまで様々な植物ホルモンが発見されましたが、ストリゴラクトンは比較的最近(2008年)に植物ホルモンとして発見されました。当初ストリゴラクトンは、アフリカで農作物に深刻な被害をもたらしている雑草ストライガの種子発芽促進物質として発見されました。このストライガのような、植物の根に寄生して作物に被害を及ぼす雑草を『根寄生雑草』と呼んでいます。根寄生雑草は、植物から分泌されるストリゴラクトンを感知し発芽することがわかっています(『ストリゴラクトンの働き③』)」―ということは、ストリゴラクトンをコントロールすることで「根寄生雑草」を発芽させないことができるわけですね。「そのとおりです。ストリゴラクトンは根寄生雑草の防除対策として非常に重要な物質です。一方で、ストリゴラクトンは植物の成長の別の重要な側面に関わっていることもわかってきました」―その重要な側面とはいったいなんでしょうか。「植物の枝分かれのコントロールです。ストリゴラクトンには、植物の枝分かれを抑制する性質があります。植物の枝分かれは、植物が最終的に咲かせる花や種子、果実などの数を左右する非常に重要な因子です(『ストリゴラクトンの働き①』)」学バイオサイエンス教育研究センター米山弘一教授が、トムソン・ロイター社「Highly CitedResearchers 2016」に選出された。これは、21の研究分野において、世界で発表された論文の被引用回数のトップ1%に入る、影響力の大きい研究者をリストアップしたもの。世界の全研究分野で3000人余りが選出され、植物・動物科学分野においては世界で208名、日本で30名が選出されている。米山教授は2015年も選出されており2年連続の選出となる。また、米山教授は卓越した先端研究領域において活躍・貢献が認められる研究者として、2012年2月、トムソン・ロイター社のリサーチフロントアワードにも選出されている。このような受賞の実績が示す通り、世界から非常に高く評価され、注目を集めている研究者である。そんな米山先生を中心とする研究グループが研究対象の中心としているのは、「ストリゴラクトン」と呼ばれる植物ホルモン。一般にはなかなか聞き慣れない物質だが、そのネーミングには強烈なインパクトがある。今回はこの「ストリゴラクトン」を中心とした米山先生の研究グループの成果について、わかりやすく解説していただいた。米 山 弘 一教授1976年東京大学農学部卒業。78年東大大学院修士課程修了。83年農学博士。97年宇都宮大学農学部教授。2012年リサーチフロントアワード受賞。15、16年の2年にわたりHighly Cited Researchers(高被引用論文著者)選出本KoichiYoneyama「根寄生雑草」発芽のメカニズム(左)ニンジンに寄生している「根寄生雑草」(右)

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