宇都宮大学広報誌 UUnow 第41号
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農学部応用生命化学科 生物化学 Ⅰ生物化学 Ⅰ農学部 農学部 応用生命化学科応用生命化学科 生物化学 Ⅰ 生物化学 Ⅰ生物化学では、体を形作る生体物質の構造と機能、そして特性を化学的な視点から学びます。食品や微生物機能、高分子化学など、より専門的な学問の基盤となる科目であり、本学科の必修科目として学科所属の全学生が受講します。● 授業概要● 教員からUUnow第41号 2016.11.20●8蕪山 由己人教授研究分野:生物科学細胞生物学● 化学の側面から生物の生命活動を理解し、食品開発や環境問題の解決といった生命化学分野に応用していくことが本学科での学びの基本となります。この授業では、3大栄養素など、体の中にある主要な物質を化学的に理解するための基本を学びます。具体的には、高校の化学の教科書にも出てくる糖や脂質についてより詳しく学びます。また高校の生物の教科書で出てくる食べ物の消化吸収や、栄養素からのエネルギーの取り出し方などについても学びます。高校の化学と生物の接点に位置する講義です。小中高の講義の延長ですから、今まで勉強してきたことは決して無駄にはなりませんし、学びを深めるイメージが持てると思います。例えば我々は砂糖を粉末として目で見ることはできます。しかし、その細かい化学構造を容易に観察できません。化学式や構造式を使って、物質の特性を上手に頭の中にイメージすることが重要です。これが化学を嫌いになってしまう理由の一つと思います。この講義では、覚えることより感覚的に生体物質(≒主要な栄養素)の化学的な特性や全体像を理解してもらいたいと思っています。「化学は難しくないし、怖くない」ということを感じてほしいですね。学生さんは食品会社や製薬会社など、生命化学の知識を利用する分野に職を得ることが多いので、その下支えとなるような素養や化学的な感性を磨いてもらいたいと思っています。●学生から●私は薬剤師になろうと思って薬学部を目指していたのですが、だんだんと製薬系に興味が出てきて、食品なども学べるということで応用生命化学科に決めました。またこの学科では同時に農業的なことも学べるので、自分の視野が広がると思いました。自分の体の中は見られないのですが、学ぶことによってどのようなことが起きているのかを知ることができます。先生の授業はとってもおもしろいです。明るく私たちに接してくれるので楽しく学ぶことができます。高校の時嫌いだった科目でも好きになれました。●最初は遺伝子関係に興味を持っていて、遺伝子組み換えなどを学びたいと思っていました。いまは微生物関係に興味があり、その道も考えています。この学科は少人数なので、学科全体で生徒と先生の距離が近いと思います。化学をやりつつ農業も学び、生物と化学を絡めて学べるところが良いと思いました。授業は覚えるところが明確で、板書がとてもわかりやすく、すごく難しいことも先生は例えを用いて教えてくれます。誰の体の中でも起こっていることが学べるので学問自体もおもしろいです。●元々食品とその機能に興味があり、幅広く学べるということで応用生命化学科を選びました。この学科は人数が少ないのでみんなで仲良く学べて、先生にも気軽に質問ができる環境がとても良いと思います。先生はわかりやすく例えてくれるので難しいという印象はありません。授業では自分の体の中でどのような反応が起きてエネルギーになっているのかなどがよくわかり、これからも楽しみです。● 生体や研究に興味があったので、どちらもできる応用生命化学科を選びました。先生が陽気で馴染みやすく、難しく思えるところでも学生にわかるように説明してくれます。これからは生体、体の中の仕組みを学んでいきたいと思っています。同 2年 加賀谷 優菜応用生命化学科2年 阿久津 歩夢同 2年 粟野 峻史同 2年 宇津木 忠悌

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