宇都宮大学広報誌 UUnow 第42号
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7●UUnow第42号 2017.4.20●高等学校における、地域課題解決学習の取り組み調査若園雄志郎・コミュニティデザイン学科准教授協力者:藤井啓太・烏山高校教諭地域課題解決学習の先進事例を調査し、地域デザイン科学部が栃木県内の高校での教育活動にどんな支援、貢献ができるかを探ることが目的。この調査結果を参考に烏山高校は新年度から地域課題解決学習「烏山学」を実施。築城600年を迎える烏山城など地域資源を活かした振興策などを学ぶ。14のプログラムのうち3つを宇大の教員が担当する計画で、県内での先行事例になる。●大谷石を活かした建築・都市プロジェクト―大谷町活性化のための拠点構想―安森亮雄・建築都市デザイン学科准教授大谷石の自然景観や歴史的建造物が存在する宇都宮市大谷町は地域資源の再評価などで注目されているが、資源が点在しているため町全体としての魅力を発信しにくく、外来者の滞在場所も不足。そこで、点在する空間資源と大谷石を活用して地域のネットワークの核となり、町全体を活性化させる地域拠点を学生と一緒に提案した。●エコミュージアムあしおのガイド育成青木達也・社会基盤デザイン学科技術専門職員「エコミュージアムあしお」を推進する「足尾協働会議」は、宇大と日光市の相互友好協定締結をきっかけに組織化された。過疎化と高齢化が進む足尾では、ミュージアム運営の担い手であるガイドの確保が課題。本プロジェクトでは専門知識や技能で人材育成を支援している。16年度はガイド養成講座参加者の意識調査を実施し、次のステップを提案。「地域プロジェクト演習(2018年度からスタート)」は、3年次の学生を対象に地域対応力養成の集大成として大学と地域が一緒になって進める新たな取り組み。学科混成グループで実際に地域に入り込み自治体などを対象として、地域が抱える課題を調査し解決策を提案する能力を身につける。地域デザインセンターは自治体との調整役を担う。対象として扱う問題は、自治体等と連携して取り組むことができるものとして、●地域ぐるみの子育て、孤立する高齢者の見守りや集う場づくり ●地域資源を活用した観光振興●地域建材を活用した環境保全 ●地域内交通の検討―などが想定される。実際にどのようなテーマがあるのか、それに併せてプロジェクトパートナーとしてどういうところが考えられるかを自治体側と協議を進め、今秋までに受入先の自治体を決定する予定。自治体への「地域プロジェクト演習」の説明会◆地域連携プロジェクト推進*調整担当:地域課題を的確に捉え、多様な地域プロジェクトパートナーとの連絡調整を円滑に進めるための自治体職員または担当部局*地域PJパートナー:学生が現地調査を行う際の主たる受入先•自治基本条例策定連携プロジェクト中村祐司/コミュニティデザイン学科•エコミュージアムあしおのガイドの育成青木達也/社会基盤デザイン学科•地域メディアの開発と実践大森玲子/コミュニティデザイン学科•横断歩道橋の維持管理に向けた現状調査NGUYEN MINH HAI/社会基盤デザイン学科•リサイクルセンターを活用した地域活性化プロジェクト佐藤栄治/建築都市デザイン学科•高等学校における、地域課題解決学習の取り組み調査若園雄志郎/コミュニティデザイン学科•栃木県真岡市における将来リスクを⾒据えたコミュニティバス路線検討のための交通弱者予備軍に関する調査研究阪田和哉/コミュニティデザイン学科•大谷石を活かした建築・都市プロジェクト―大谷町活性化のための拠点構想―安森亮雄/建築都市デザイン学科•地域施設のコーディネーター人材養成と地域住民のまちづくり技術向上に向けた人材養成のためのプログラム開発に関する基礎調査石井大一朗/コミュニティデザイン学科•地域の再創生のための地域環境資源のデジタルエリアマップ化と試行横尾昇剛/建築都市デザイン学科•空き家・空き地問題に関する危機管理とまちづくり三田妃路佳/コミュニティデザイン学科•小藪川改修効果の段階的検討池田裕一/社会基盤デザイン学科地域(地方自治体、地域企業、NPO等)が抱える課題を解決するための計画立案・取り組みを教員等が専門分野に応じて支援。また、得られた成果等を広く情報発信。◆地域対応力養成科目実施支援地域デザイン科学部担当教員各学科2名学部全教員自治体地域PJパートナー連絡・調整地域デザインセンター調整担当(E町)調整担当(D町)調整担当(C町)調整担当(B町)調整担当(A町)自治体の担当部局自治会やNPO等市民団体民間 など自治体の担当部局自治会やNPO等市民団体民間 など自治体の担当部局自治会やNPO等市民団体民間 など自治体の担当部局自治会やNPO等市民団体民間 など自治体の担当部局自治会やNPO等市民団体民間 など《シンポジウムで報告された3つのプロジェクト》12のプロジェクトの成果をパネル展示《2016年度に採択された12件のプロジェクト》烏山城跡「地域プロジェクト演習」等の地域対応力養成科目を円滑に実施するために、地方自治体、地域企業、NPO等との連携構築を支援《地域プロジェクト演習実施体制イメージ》ガイド育成講座大谷資料館地域をつなぐ 未来につなげる

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