宇都宮大学広報誌 UUnow 第46号
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附属農場では「食」「生命」「環境」の3つをメインテーマに実習が展開されています。私たちが農場実習を通して伝えたいのは、農業が環境と共存しながら私たちの食を支えていること、食は多くの生命の犠牲と生産現場で働く人たちの努力の上に成り立っているということです。私たちが生きる上での礎である「食」「生命」「環境」について、農業を通じて体感的に学び、理解して欲しいと思います。それは学部を問わず、共同利用拠点実習に参加する他大学の学生であろうと一貫して学んで欲しいことです。また、農学部の「コア実習」は、「何のために農学部に入ったのか」「将来どういう分野に進めばいいのか」、学生が自分のこれまでとこれからを改めて見つめ直すきっかけにもなっているという実感があります。宇大の農場は全国一の広大なフィールドで、1年を通じて四季の変化を実感しながら畜産、園芸、作物などの多様な分野の実習を1カ所で複合的に学べる恵まれた環UUnow第46号 2018.7.20●8栃木県真岡市の豊かな自然の中に位置する本学の農学部附属農場。東京ドーム約21個分に相当する広大な敷地に、水田、畑、果樹園、園芸用の温室や放牧地などが広がり、充実した実習が可能な恵まれた教育研究環境が整備されています。この農場における実習の特色や学びのポイントなどについて、農場長である長尾慶和教授にお聞きしました。実際の実習の流れや、学生の皆さんの声もあわせて紹介します。国際キャリア教育プログラ333ー附属農場での実習カリキュラムーー附属農場での実習カリキュラムー 広大なフィールドを広大なフィールドを   最大限に活用した実学教育   最大限に活用した実学教育ー附属農場での実習カリキュラムー 広大なフィールドを   最大限に活用した実学教育「農」を通じて人の生活を支える「食」「生命」「環境」ついて学んで欲しい境にあります。生物資源科学科の学生は、2年生になると「フィールド実習」により、分野毎により専門的な実習を受講します。たとえば、私の専門は生殖科学ですが、2年生の「フィールド実習」では、卵子・精子に関する生殖科学の実験から始まって宿泊実習では牛の分娩の介助を体験します。1・2年生の時に誕生した牛が2・3年生になったときには搾乳ができる状態になっていて、自ら搾ったミルクが宇大ブランドの牛乳「純牧」などに加工・販売されていくというように、生命から食までを一貫して学べる環境をつくっているのも全国的に珍しいケースです。農場に研究室を立ち上げて、学生たちが常駐できる環境もつくっています。コア実習、フィールド実習を経て、その後にそれぞれの専門分野で卒論、修論、博士論文の作成につないでいける研究環境があることも宇大の大きな特色です。共同利用拠点事業(*)をベースにした大学間連携の先駆けとして、本学大学院生を対象に共同利用拠点事業参加大学の教員による連携講義の開講という取り組みも進めています。これからも学生たちの学ぶ意欲を深められるような教育環境の充実に努め、卒業後も我々を支える「食」や「生命」について理解している社会人として活躍できる人材育成に貢献したいと考えています。(*)教育関係全国共同利用拠点事業:関東地域の大学農場としては唯一の全国共同利用拠点農場として、他大学の学生への実習教育や参加大学と連携した教育プログラムを実施している。1年を通じて行われる様々な実習水稲の移植農業機械の解説キュウリの栽培管理ネギの定植ウシとのスキンシップハクサイの収穫ニンジンの収穫ニホンナシの剪定実習で収穫・調製したソバを使ったソバ打ちコンバインの操作と水稲の収穫附属農場長 長尾慶和 教授

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