宇都宮大学 地域デザイン科学部 2018
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 建築設計の学修は、まず1年次、立体物を平面の紙に描く技法を学ぶ「建築図学」や、スケッチ、立体構成、図面のトレース(模写)などを通して、空間創造と図面表現の基礎について学ぶ「建築設計基礎」から始まります。2年次から3年前期にかけては、「建築設計製図Ⅰ~Ⅲ」において、住宅や公共建築などの様々な建築の設計方法を学びます。これらを経た3年後期の「建築地域設計製図」では、地域再生などの現代的な課題を背景に、建築とその周囲の地域を含めた設計提案を行います。いつでも使えるデザインスタジオ(製図室)で、ひとり1台の製図机が与えられ、同級生や先輩後輩と切磋琢磨しながら学ぶことができます。地域のフィールドに赴き問題を発見するための観察力と、計画・意匠・構造・環境・材料などの講義で得た知識をまとめる統合力、新たな空間を生み出す創造力、さらにそれを人々に伝えるための表現力が養われます。 4年生、大学院生は、各分野の研究室に所属し、設計や論文に取り組みます。研究室では外部の組織や企業等との共同研究などが行われており、そうした活動の中で、外部の情報に触れる機会も増えます。また在学中に、学業以外の幅広い経験の機会として、企業や自治体でのインターンシップ、見学実習などが行われ、学生の自発的な活動の機会が数多くあります。建築地域設計製図安森 亮雄 准教授Department of Architecture and Urban Design建築都市デザイン学科の特色ある授業社会とつながる様々な学びの機会 「建築コンバージョン」とは、建築後一定の期間使われてきた建物について、その用途や機能、プランやデザインなどを時代の要求に合うように変えて、使い続けることを意味します。「建築コンバージョン論」では、時代の要求に合うように建物を蘇らせる方法について学修します。国内と海外の建築コンバージョンの実例について学ぶとともに、建築コンバージョンを行うために必要な技術や関連する法令について学修します。 また、宇都宮大学陽東キャンパスにある築約50年の集合住宅を対象として、どのようにコンバージョンしたら良いか、みなさんに考えてもらいます。建築コンバージョン論中島 史郎 教授大谷石採石場跡の活用による地域再創生に関する学び 大谷地区の地下空間には大谷石の採石場跡の広大な空間が立地しており、そうした空間に9-15℃と地下水より温度が低い貯留水が多量に賦存しています。現在、これらは地域固有の環境資源として見直され、地底湖クルーズといったアクティビティ利用、地下冷水を利用した夏いちご栽培といった農業利用などの有効活用が進んでいます。こうした取り組みの中で学生達が地域の再創生の最先端を学んでいます。既存大谷石建築物の耐震性能に関する学び 宇都宮市で産出される大谷石を構造部材として用いた蔵、住宅などは県内をはじめ、県外近郊にも多数存在します。これらのうち、東北太平洋沖地震で被害を受けた建物もあったことから、既存の大谷石建築物の耐震性能を評価し、補強方法を提案することは、急務となっています。大谷石建築物の耐震性能の研究では、壁の水平載荷実験、素材実験などを行い、地震時の挙動を詳しく調べます。破壊の仕方などから、有効な耐震補強には、どのような方法が適切か提案します。12

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