横浜市立大学 2025
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国際教養学部2『理論に裏打ちされた実践力を鍛える』3『グローバル時代の未来を切り拓くコミュニケーション能力』Message from the Dean深い専門性、幅広い教養、そして高い外国語運用能力に基づいて、主体的に課題を解決できる実行力のある人間を育てる場。国際社会国際文化人間科学理論と教養都市政策まちづくり実践的なアプローチと国際教養学部は、豊かな教養と高い思考力、さらに、高い外国語運用能力と課題解決に向けた実践的な力を養う教育を展開します。それにより、多文化共生社会の実現や世界規模の課題、現代のさまざまな都市における諸問題の解決に貢献できる人材を育成します。教養教育と専門教育の融合をベースとしながら、社会・文化・人間に関わる多様な学問群の中から、自らの関心に沿って「主体的な学び」を進め、それぞれの分野における「専門的な知見」を修得します。また、幅広いアプローチを学ぶ事で「多角的視点」に立ち、ものごとの本質や根本をとらえる豊かな教養と高い思考力を養います。加えて、このような教養と思考力に裏打ちされた、現代の都市・地域社会が直面する現実的な課題を解決するための実践力を持つ人材を育成していきます。グローバル化が進み、複雑化する社会で生きていくために必要な事は何でしょうか。それは、ものごとの本質を見極められる深い思考力と未知の事象に出会った時に対応できる柔軟な発想力です。国際教養学部では1年生全員が国際社会論、国際文化論、人間科学論、都市政策・まちづくり論という学問入門科目を受講し学びのスタートを切ります。2年次からは、社会・文化・人間の諸問題を多角的にとらえる教養学系と都市・地域の課題に実践力で挑む都市学系の2学系、4つのクラスター(科目群)の中から自ら選択した分野の学びを深めます。さらに関連するクラスターの学問領域を融合的に学ぶ事によって、深い思考力と柔軟な発想力を身に付けていきます。大学での学びの大きな特徴は、専門性を持つ事、そしてその専門性を武器に理論的な思考ができるようになる事です。さらには、身に付けた力を社会に還元する事が大学を卒業した人の使命といえるでしょう。国際教養学部の学びの中には、社会に還元するための実践力を鍛えるプログラムが用意されています。海外、国内で行う実習プログラムはその一例です。国連やJICA、海外、国内の大学、自治体等と連携したフィールドワークや共同研究で学びのカタチを変えていく体験をします。講義で学んだ事を現実の課題に当てはめて思考したり、国内外の同世代の学生とディスカッションしたりという体験を通して、理論と実践の両面から学びを深めていきます。より良い学びのためには、学んだ事を形にして人に伝える事、相互に理解し合う事が必要です。国際教養学部の学びにはコミュニケーション能力を鍛える仕掛けがちりばめられています。少人数で行われるゼミでの発表や討論、講義中に課されるプレゼンテーション等、発表や討論の機会がたくさんあります。経験を積む事によって、コミュニケーション能力を磨いていきます。高度な英語運用能力の修得に加えて、もうひとつの外国語を学ぶ事にも力を入れており、国際教養学部教養学系では英語以外の言語を学ぶ「初習外国語」を必修としています。2年次前期後半から夏休みにかけての期間に海外体験をする事を強く推奨しています。以心伝心ではなく、ことばとことばの積み重ねによって相互理解をする体験がグローバル時代の未来を切り開いていく力へとつながります。国際教養学部長鈴木伸治Nobuharu Suzuki国際社会では多角的な視野に立って課題を発見し、確かな思考力と高い対話能力で課題を解決できる人材が求められています。そこで必要とされるのは、外国語能力を含むコミュニケーション能力、多様な社会・文化的背景の理解、自文化の相対化、根拠に基づいて主体的に行動できる能力です。国際教養学部では、選択したクラスターで体系的に専門の軸を固めると共に、隣接する学問領域との融合をはかり、専門性の深化と学問の融合による深い思考力と柔軟な発想力の獲得を目指します。ゼミの活動では、他者との協働作業を通して理論に裏打ちされた思考を応用できる実践力を鍛えます。さらに、海外留学や国内外におけるフィールドワーク、インターンシップ等、さまざまな体験を積む事で相互理解に基づく日本語および外国語でのコミュニケーション能力に磨きをかけます。共に作り、共に育つ場としての国際教養学部での学びを通して、あらゆる社会、文化、思考を認め合い生かす事ができる、グローバル時代の未来を切り開いていく国際人を目指しましょう。35特 色1特 色特 色『専門性の深化と学問の融合による深い思考力と柔軟な発想力の獲得』外国語運用能力教養学系情報発信力課題解決力都市学系国際教養学部の特色

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