データサイエンス学部2『現場重視』3『国際水準の英語力』基礎的・基盤的能力医学部、附属2病院実社会における課題発見・解決力社会はIoT(Internet of Things)の活用によりすべてのモノがネットでつながる、「第4次産業革命」を迎えつつあります。医療関連のデータからSNSの何気ないつぶやきまで、日々膨大なデータが生まれ蓄積される社会において、データサイエンス学部が育成するのは、そんな膨大なデータの中から新たな社会的な価値を創造できる人材です。データを読み解くために必要な数理や統計の基礎的な知識をはじめ、社会で不可欠なコミュニケーション能力や、イノベーションを起こす発想力、そして次世代に通用するビジネス力を養い、データサイエンティストに必要な素養を身に付けた人材を輩出する事こそが、本学部の目的です。そのために、文系・理系という枠にとらわれない柔軟な思考と発想を大切にし、データが生まれる企業や官公庁といった「現場」での実践的な学びの機会を多く提供します。また、世界をフィールドに活躍するデータサイエンティストに必要な国際水準の英語力の修得にも力を入れます。数値や数式を扱うのが理系、文字や文章を扱うのが文系、と思ってはいませんか?現代の社会におけるデータは数値だけとは限りません。ネットやSNS上での文字情報、音声や画像、動画等のすべてがデジタル化されたデータなのです。まさに文理融合の世界と言えるでしょう。とはいえ、データサイエンスの基礎をなす学問分野は統計学や情報科学で、理系的な要素が多い事は確かです。しかし、それらを応用する社会は、自然現象の解明や工業製品の生産あるいは医学をはじめとした健康科学という理系分野だけでなく、経済・経営やマーケティングさらには文学といった文系分野と多岐に渡ります。文理を分離するのではなく融合する。これがデータサイエンスの魅力です。現場重視といっても、決して基礎理論を軽視するという意味ではありません。しっかりした基礎・土台を作らないとその上には何物をも構築できないのは理の当然でしょう。データサイエンスは変化のスピードがものすごく速い分野です。目の前の流行のみを追っていたのでは、いつまでたっても追いつき追い越す事はできません。まずは基礎を固め、その基礎力がどんな現場であれ、必ず生きるのです。基礎的な力を養った上で、いくつかの企業や横浜市の各部局と連携し、データが実際に生まれる現場でPBL(Project-Based Learning、課題解決型学習)を行い、実践的に学びます。共にデータと格闘し、教員には思いもよらない解決法を見出してくれる若さに期待しています。自分の考えやアイディアを他の人に伝える手段は、言葉で伝えるか文章を書くかです。どんなに素晴らしいアイディアであっても内に秘めて外に出さないのでは、アイディアがないのと区別がつきません。外に出す以前に、人の意見を聞いたり文章を読んだりする事で自分自身のアイディアを醸成するという段階があり、これらに必要なのは言語です。データサイエンスのフィールドは「世界」です。フィールドが世界であるならば、その言語は英語が中心で、学会や国際会議あるいはビジネスの場では英語が共通言語です。専門的な討論はもちろん、会議後の懇親会やプライベートな場でも英語が飛び交います。データサイエンティストの活躍の場となる世界で通用する英語力をしっかり鍛えていきます。データサイエンス学部長山崎眞見Masami Yamasaki2018年4月に首都圏初のデータサイエンス学部が始動しました。2022年3月には無事に第1期生が卒業し、約6割が就職し社会へ羽ばたいていき、約4割がさらに研鑽を積むべく大学院へ進学しました。データサイエンスに対する社会の期待は大きく、マスメディアで目にする事も多くなりました。文部科学省は、全ての大学においてデータサイエンスのリテラシーレベルの向上をはかるために「数理・データサイエンス・AI」教育プログラム認定制度を創設するなど、社会の期待へ応える大学教育改革を進めています。日本が目指すべき未来社会の姿としてSociety 5.0が提唱されています。これはサイバー空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステムを構築し、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会です。さらに、デジタル技術とデータの活用によって社会・産業・生活のあり方を根本から転換するデジタルトランスフォーメーション(DX)も求められています。Society 5.0もDXも、その成功の鍵がデータサイエンス分野における人材育成です。本学部はこのような社会の動きに先鞭をつけた学部として、データサイエンスの教育と研究及び社会実装に精力的に取り組んでいます。データサイエンスは新しい学問分野です。若い皆さんと共に学び実践し、共にこの分野を作っていく事を楽しみにしています。53Message from the Dean特 色1特 色特 色『文理融合』首都圏初のデータサイエンス学部。データを武器に未来を切り拓くデータサイエンティストを育成。課題設定解決力統計学データ解析文(経済・経営)×理(理学)国際教養学部/国際商学部理学部ケーススタディフィールドワーク医学/臨床/計算機科学アルゴリズムデータサイエンス学部の特色
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